リストマーケティング|理想の顧客に商品を提供できる仕組みと手順

今まさにリストを使ったマーケティングに興味が湧いている人は、私がコンサルティングしてきた経験上、ほとんど次の2つに当てはまります。
- 今はリストがゼロか極少数で、これから広告を使ってリストを集めようとしている
- すでにリストを持っているが、あまり活用できていない
実は意外と多いのが後者。「事業はある程度成功していてリストも持っているのに、いまいち使い道がわからない」というケースです。これからリストを集めてみようと考えている方はそれを聞くと、「本当にリストを集めて意味があるのか?」と不安に感じてしまうかもしれません。
ですがビジネスにおいて、リストマーケティングほど最優先で覚えるべき戦略はないでしょう。リストを駆使する術を身につけたことでステージを一気に駆けのぼり、半年、一年などの短期間で大きな成功を収めることができた起業家を、私はたくさん見てきました。
ただ上で書いたように「単にリストを集めた・持っている」だけで上手くいかないのも、このマーケティングの特徴です。
そこでこの記事では、現在44,568人に向けてメルマガを発信している私、田中祐一が「リストマーケティング」の基本やその本質について徹底的に解説していきます。
リストの重要性の話からはじめて、リストを集める方法、集めた後に維持する考え方、そして実際に私が行なっている「リストマーケティングの具体的な手順」もご紹介。
本記事を読んで、理想の顧客に最高のタイミングでサービスを提供し、感謝されながら安定的にビジネスを継続するための本質を掴んでください。
目次
1.リストマーケティングとは|リストの重要性とメリット
そもそもリストマーケティングとはどういったものか、ハッキリと把握されている方は意外と少数。まずは基本となる「リストの重要性」や、自社でリストマーケティングを行うメリットを押さえましょう。
1-1.リストとは「あなたのサービスを利用する見込度の高い人」のデータ
リストとは、あなたのサービスを利用する見込度の高い人のデータです。
例えば私のように起業家向けにマーケティングを教えるサービスをしている場合、その対象者は当然「マーケティングを身につけたい経営者・起業家」です。さらに近い将来、起業家となる「独立をしたい会社員」の方などもターゲットとなり得ます。
そういった、「あなたのサービスを利用する見込度の高い人」、つまりは見込客をリスト化するのです。
1-1-1.安売りしなければならないのは「その商品を必要としている人に届けられていないから」
もしあなたが自分や、自分の商品を安売りしているとするなら、その原因は「その商品を本当に必要としている人にアピールできていないから」かもしれません。
サービス自体の質が極端に低ければ、その価値同等の値段でしか売れないこともあるでしょう。しかしいくら商品が素晴らしくても、人はその価値が理解できなければ買おうとしません。
もしあなたの商品に100万円の価値があったとしても、その価値がわからなければ、あるいは必要でなければ1万円も出したくないはずです。
「あなたのサービスを受けたいです!」と自ら言ってもらえるくらいの見込客に価値を提供してこそ、正当な報酬でお付き合いできるのです。
1-1-2.リストはビジネスを安定化させる資産となる
見込客リストをしっかりと集めていれば、あなたのビジネスを安定化させる資産となり得ます。
例えば集めた100人中、現時点では3人にしか買ってもらえなかったとしても、あとの97人のリストさえあれば、次にまたアプローチすることができます。
私は、本記事の後半でも手順をご紹介している「リストを活用するマーケティング手法」の実践講座を行なっています。その実践講座の第2期目を募集したとき、とある方が参加されました。その方は私にこう言ったのです。
「第1期目のときは迷っていましたが、今回参加しようと思って申し込みました!」
実はこのように、1回目では参加されなかった人が2回目を待ってくれていたということ、結構あります。それも自分のリストを構築していたからこそ得られた結果です。
リストを集めることは、未来の売上にも繋がる資産なのだと考えましょう。
1-2.マーケティングの2つの型|リストマーケティングは「プッシュ型」
マーケティングは大きく分けると次の2つに分類されます。
- プル型 … 「待ち」のマーケティング。まず顧客側が動かないと始まらない
- プッシュ型 … 「押し」のマーケティング。発信者側が好きなタイミングで情報を送れる
このうち、リストマーケティングは「プッシュ型」にあたります。
1-2-1.プル型マーケティングの特徴
プル型は、次のようにユーザー側が動いてはじめて成り立つモノが該当します。
検索エンジンを利用
- ホームページ
- ブログ
- リスティング広告
その他
- 展示会
- 口コミ など
プル型は上手く活用すれば濃い見込客が獲得できるマーケティング手法。ですが顧客側が動かなければ始まらないので、「この時に売上が欲しい」というタイミングに合わせた計画が立てにくいというデメリットがあります。
1-2-2.プッシュ型マーケティングの特徴
対してプッシュ型は、次のようにこちらのタイミングで発信できるタイプが該当します。
- TVCM
- 新聞折込
- FAXDM
- SNS広告
- メルマガ など
基本的に「発信をする」手法のため、その広告費が掛かりやすいというデメリットがあります。しかし打つタイミングをコントロールできるため、「この時に売上が欲しい」という計画に沿った運用が可能です。
リストマーケティングはプッシュ型の手法ですが自社の見込客リスト、いわゆる〝ハウスリスト〟を作ることができた時、このプッシュ型の利点が際立ちます。
1-3.プッシュ型広告は「他社のリスト」を有料で使わせてもらっている
実のところ上でご紹介したようなプッシュ型の広告は、基本的に「他社が持つ媒体=他社のリスト」を有料で使わせてもらっているカタチです。TVにしろ新聞にしろ、他社が抱えている人々に向けて情報を発信するなら、広告費というお金を払い続けなければならないのです。
逆にいえば、もし情報を発信したい人々を自社で抱えていれば、広告費が極端に下がることを意味します。それがつまり「自社でリストマーケティングを行うメリット」にも繋がります。
自社の見込客リスト=ハウスリストを構築することは、「完全な他社媒体への依存」から抜け出すキッカケになるでしょう。
1-4.リストマーケティングはまず〝メルマガ〟から始めると良い
リストマーケティングを行う際にまず検討すべきはメールマガジン、いわゆる〝メルマガ〟です。なぜなら、メルマガであれば何度でも広告費ゼロで、かつ好きなタイミングで一斉配信ができるから。
- テレアポをするための電話番号
- ダイレクトメールを送るための住所
- FAXDMを出すためのFAX番号
もちろんこれらも有効なリストであり、その連絡手段でないとターゲットまで到達しにくい場合には選択する必要があるかもしれません。しかし大量のリストに対して発信するとき、通信費や郵送費はさることながら、相応の手間も掛かります。
さらにアナログの手法でも効率的なのはFAXDMですが、FAXは相手側の紙やインクを使用してしまうため嫌われる傾向が強く、単発ならまだしも、日常的に発信して友好的な関係性を作ることは難しいでしょう。
本記事の冒頭でもお伝えしましたが、私は現在44,568人に向けてメルマガを発行しています。先月の2018年8月には計15回メルマガを送りましたが、送信に掛かった金額はゼロ。そして作業は私ひとりですべて完結します。
成功している起業家の多くがメルマガを発行するのは、やはりメルマガが非常に合理的で有効な手段だからです。リストマーケティングを検討するときは、まずメルマガから始めてみましょう。
1-4-1.メルマガは2018年現在でもリストマーケティングの筆頭
もしかすると「メルマガってもう古いんじゃ…」とお考えの方もいらっしゃるかもですが、2018年現在であってもメルマガはリストマーケティングの筆頭です。
近年、LINE@やFacebookボットメッセンジャーなどを活用した最新のリストマーケティングが台頭してきています。メールマガジンに比べても開封率や到達率が高いと注目されているためです。
しかし、アメリカ屈指のマーケッターである〝ジェフ・ウォーカー〟は2018年7月、初来日の際に下のように語りました。
「集客の王様はメールマガジンである」
ジェフ・ウォーカー
彼は自身のリストから今なお1ヶ月で5億円の売上を生み出す、世界トップクラスの集客家です。私はそのジェフの、1日で50万円するシークレットセミナーに参加して、その言葉を聞いてきました。
他のリストマーケティングを取り入れつつも、まだまだメルマガを筆頭に据えてみると良いでしょう。
2.リストビルディング|見込客を集める
さて、ここからはリストマーケティングを始めるためのキモとなる「見込客集め(リストビルディング)」について解説していきます。
2-1.あなたの商品やそれに関わる情報が欲しい人に自ら手をあげてもらう
リスト集めの時、基本となるのは「あなたの商品やそれに関わる情報が欲しい人に、自ら手をあげてもらう」ことです。
なぜなら、例え自分にとって理想的なターゲットであったとしても興味があるかどうかは「私、あなたのノウハウや情報に興味があるんです!」と表明してもらうまで分かりません。
そこで、手を挙げてもらうために次のようなプロモーションを仕掛けます。
2-1-1.「相手が欲しがるノウハウ・情報」を無料でプレゼントするプロモーションを打つ
「あなたの商品に関連していて、かつ相手が欲しがるノウハウ・情報」を無料でプレゼントしますよ、というプロモーションを打ちます。
例えば以下のようなモノをプレゼントします。
- 小冊子(印刷物・PDF)
- セミナー動画(オンラインセミナー・DVD)
- オーディオセミナー(音声)
- メール講座
- 穴埋め式テンプレート
私がリスト集めの際に使っているのは、ほぼ「動画」「オンラインセミナー」です。そして「このプレゼントを届けるためのメールアドレスを入力してください」というフォームを設置して、連絡先を集めましょう。
このプロモーションはあなたの今後を左右する威力を持っています。これを成功させるための一連の流れは「4.理想の顧客に商品を提供できるリストマーケティングの具体的手順」にて後述します。
2-1-2.情報を届けるための「連絡先」を必ず取得する
前述の通り、リストとして活用するためには、見込客集めの際には必ず「連絡先」を取得してください。肝心の連絡先がわからなければ、情報を届けることができません。
連絡先と聞くと「住所、氏名、電話番号」など色々な情報を貰わなければならないと思われる方もいらっしゃると思います。しかし基本的にはこちらから情報発信できる最低限の個人情報で十分です。
例えばメルマガリストとして活用する時は以下のようになります。
- メルマガリストとして活用する場合は、基本的にメールアドレスのみを入力してもらう
- リアルセミナーの紹介が後に控えている時は、その申込の時に改めて氏名や電話番号などの必要事項を入力してもらう
多くのことを初めに引き出そうとすると、「めんどくさい」とか「教えたくない」という抵抗から、せっかくのチャンスを棒に振ってしまいます。まずは必要最低限の連絡先を取得することに努めましょう。
2-1-2.濃い見込客を発見したいときには逆に聞き出す内容を多くする
「取得する連絡先は最低限に」と言ったばかりですが、もしあなたがすでにある程度のリストを持っており、その中から濃い見込客を抽出したい時は少し話が変わります。
逆に聞き出す内容のボリュームを多めにすることで、意欲のある濃い見込客を発掘することが可能です。
例えば、あなたがメルマガのリストを10,000件持っているなら、そこにアンケートを投じます。通常ならアンケートも選択式の方が答えてもらいやすいですが、わざと記述式にして真剣でなければ回答できないようにするのです。そうすると例え10件ほどであっても濃いリストを絞り出すことができます。
私の実践講座の受講生の中には、そうして抽出した十数件のリストに対してセールスをかけ、700万円以上の売上を出した人もいます。
このように尋ねる内容を少なくしたり多くしたり、コントロールすることで見込度を調整することもできると頭に入れておきましょう。
2-2.リストを取得するときは相手の許可を取って「連絡が来る前提」を作っておく
また、リストとして取得するときには相手の許可をとって「連絡が来る前提」を作り上げておくことも大切です。
当然ですが、全く知らない相手から連絡が来ると人は警戒します。せっかくのリストビルディングも、第一印象が悪い状態からはじまってしまうと払拭することは困難です。
例えば名刺交換をした方のメールアドレスに対してメルマガを送りたい時でも、ひとこと「メールマガジンを送っていいですか?」と断りを入れるだけでも印象はだいぶ変わります。また、いつでも情報発信を解除できることも伝えるようにして、相手に選択の自由があることをわかってもらうと親切です。
リストは資産となりますが、勢いのまま売り込みをするモノではなく、あくまでも信頼関係を構築するためにあるのだと心掛けましょう。
2-3.リスト獲得の策があるなら、やれることはなんでもやる
「無料プレゼント」を使ってリストを獲得していくことはお話ししました。しかしそれはあくまで土台となる戦略としての策です。
もしあなたのリストがゼロで、今からリストを作っていくのであれば、新たなリストを獲得するためにできることは何でもやってください。
- ブログにメルマガ登録のフォームを設置する
- 小冊子やDVDプレゼントのバナーをホームページに掲載する
- SNSのプロフィール欄にLINE@友達登録のURLを載せておく
まだまだあります。先ほども少し触れましたが、名刺交換した相手に連絡してメルマガを送ってもいいか尋ねたり、Facebookメッセンジャーを使ってひとりひとり友達にプロモーションをお知らせしたり、店内にLINE@登録のポップを置いてみたり。
戦略を突き詰めて考えることはもちろん重要です。ですがもし、あなたがおひとりでビジネスをされていたり小規模な場合、やることはまず行動です。
リストを集めるための策が10、20、30とあるなら、とにかくそれらをすべて行なってください。行動ありきです。改善はその結果を見てからで充分間に合います。
2-4.今リストの数が十分でも常に新しいリストを獲得する策をとる
そして今すでにリストを多く所持している方も、常に新しいリストを獲得するよう動いてください。
私も4万件以上のメルマガリストを持っていますが、そのリストは常に同じではなく少しずつ循環しています。新たに登録してくれる人もいれば、当然メルマガを解除する人も出てくるわけです。
メルマガのみならず、例えばBtoBの電話番号リストであっても相手先が何らかの理由で事業を終了したり、企業の担当者が退職して実質的にはリストとして機能しないということも起こります。
リストは単なるデータではなく、生き物です。リストの先には必ず生きている人が存在しており、時間や様々な要因によって変化します。そのことを意識して、数だけで満足せず常にリストを増やす策を打ち続けましょう。
ここまでで見込客を増やすリストビルディングについてお話ししてきました。次からは集めてから、どう温めるのかをお伝えします。
3.リストブランディング|見込客を温める
本記事の冒頭でもお話しした通り、リストを集めるだけ集めて放置してしまっている方も少なくありません。リストマーケティングを継続させるためには見込客との関係を維持することが不可欠です。
ここからは見込客を温め続けるために大切なことをお伝えしていきます。
3-1.見込客リストを常に〝温かい〟状態に保っておく
ハウスリストを構築した後は、その見込客リストを常に〝温かい〟状態に保っておくことが重要です。温かいとは、見込客が以下の状態になっていることを指します。
- 発信者のことを覚えている
- 発信者に対して親近感を感じている
- 発信者の情報は「自分にとって有意義だ」という認識がある
こうした状態の良いリストのことを〝ウォームリスト(温かいリスト)〟といいます。この状態になっていると、自分が何らかのキャンペーンをお知らせした時に見込客に興味を持ってもらえたり、単純に目に入りやすくなります。
理想としてこのウォームリストを目指し、日頃からリストに対して働きかけるように心掛けます。
3-2.見込客リストへ情報発信・接触をし続ける
日常的にリストに対して情報発信を行い、接触頻度を保つことが〝リストを温める〟上で重要です。
あなたの気付いたことやちょっとしたノウハウ・出来事などを、メルマガやLINE@、Facebookの投稿で発信します。この情報発信こそがリストマーケティングを行う上での土台です。
3-2-1.情報を発信する時は常にとても素晴らしいモノでなくても良い
情報発信を行うとき、「情報は常に素晴らしいモノでないといけないのでは」と完璧主義に陥る方がいらっしゃいます。
こう言ってしまうと何ですが、私のメルマガはそこまで良いものでもないですよ。私はメルマガをすベてブログ化しているので、気になる方は参考にしてみてください。
(メルマガを参考にしたい場合はこちら:「田中祐一公式ブログ」)
もちろん、すごく良い情報・面白い発信ができれば、それに越したことはないでしょう。しかしメルマガ、日々の発信で重視すべきは「接触頻度」です。
完璧を求めるあまり頭がこんがらがって、そもそもリストに対して何も発信ができないのは本末転倒です。まず第一フェーズとして「何でもいいのでリストへの情報発信を続ける」ことを心掛けましょう。
メルマガであればメルマガを出す。ダイレクトメールであればハガキを出す。
たわいのないことでも大丈夫です。素晴らしくなくても良いので、まずは情報を発信することを習慣化してください。そして続けられた時に初めて第二フェーズとして、良い情報を届ける段階に移行しましょう。
3-2-2.それでも続かなかった・出せなかった時|自分を褒める
それでも、やはり続かないときや休んでしまうこともあると思います。そんな時は自分を責めるのではなく、できた自分を褒めましょう。
- 「メルマガを1ヶ月も休んでしまった…」ではなく→「メルマガを久々に出した自分エライ!」
- 「良い情報を出せなかった…」ではなく→「情報発信した自分エライ!」
こんな感じで前向きにいきましょう。自己嫌悪を積み重ねてしまうと人は消極的になっていきます。できれば情報発信を楽しめるとベストです。
次はいよいよ、リストマーケティングの具体的な手法をお伝えしていきます。
4.理想の顧客に商品を提供できるリストマーケティングの具体的手順
さて、ここまで書いてきたことを踏まえた上で、私や私の受講生が実際に行なっている「理想の顧客に商品を提供できるリストマーケティング」の具体的な手順をご紹介します。
上の画像はその手順を図にしたものです。具体的に言葉でいうと次のようになります。
- 手順①:見込客に刺さる〝わしづかみコンセプト〟を作る
- 手順②:コンセプトに沿って需要のある本命商品を作る
- 手順③:コンセプトをLP(ランディングページ)に落とし込み、見込客リストを集める
- 手順④:集めたリストに対して、何回かに分けて価値提供を行う
- 手順⑤:見込客に充分価値が浸透したタイミングでサービスの申込を開始する
- 手順⑥:商品を買っても買わなくても集めたリストは常に温めておく
下の動画でもこの手法の全体像について、カンタンに解説しています。合わせてご覧いただくと分かりやすいかと思います。
(※今回ご紹介するのは基本的にインターネット上で行うことを前提とした流れになっています。ただ、応用すればオフラインでも威力を発揮する手法です)
<このマーケティング手法の全体像>
それでは、次から順に解説していきます。
4-1.手順①:見込客に刺さる〝わしづかみコンセプト〟を作る
最初に、「あなたの見込客に刺さる〝強力なコンセプト〟」を作ります。これはつまり、2章でご紹介した「相手に手をあげてもらうためのプレゼント作り」にあたります。
基本的に「数本の動画で詳しく解説する」というプレゼントで、コンセプトを作ってください。
まず見込客が今どういう状況で、何を求めていて、どうなりたくて、どんな情報・ノウハウを提供できれば喜んでもらえるのか等を徹底的に掘り下げ、カタチにします。あなただけの独自性や、キャッチーなネーミングにできると尚良しです。
言葉だけではよく分からないかもしれませんので、私のプロモーションをお見せします。
これがコンセプトです。
実はコレ、今まさに本記事で解説している「リストを活用するマーケティング手法」について教えます、という動画+メール講座です。全7本の動画(合計297分)と、21日分のメール解説を無料でプレゼントしています。
ノウハウをより詳しく知りたい方は、登録してもらって実際に見ていただくと早いでしょう。(参考:一人でもできる!『簡単5ステップでお金をかけないプロダクトローンチのやり方』)
このように「見込客の心を惹きつけて思わず欲しくなるようなコンセプト」=『わしづかみコンセプト』を作ることに、とにかく集中します。このコンセプトの出来によってリストが取れるか否か、さらにその後の売上に大きく関わるので全力で臨みましょう。
4-2.手順②:わしづかみコンセプトに沿って需要のある商品を作る
手順①で〝わしづかみコンセプト〟を作ったら、次はそのコンセプト・需要に合わせた商品を作ります。
上の写真は、私の商品であるマーケティング実践講座です。コンセプトに沿った商品を作っているので、多くの受講生が参加してくれています。参考にセールスページを貼りつけたいところですが、滅多に表に出さないので、ここでは割愛させていただきますね。
さて、すでに商品を持っている方はその商品でもよいのですが、結構な割合で次のようなことが多いです。
- その商品に一体どのような価値があり、それを利用すれば見込客はどのような未来が手に入るのかが分かりにくい
- 今自分ができることを商品にしているだけで、需要とは少しズレている
- 相手を満足させるだけの価値を付加できていない
すでに商品が素晴らしく、その商品の特徴をコンセプトに据えるだけで売れる場合もあります。しかし頭に入れておかなければいけないのは、商品が素晴らしいから売れるのではなく「商品が素晴らしそうに思えるから売れる」のです。
人は買う前から価値を感じるからこそ、商品に惹かれます。商品を手に入れるまで価値が分からないのでは、そもそも買ってもらえない可能性が高いでしょう。
だからこそ、コンセプト・需要に沿った「価値が感じられる商品」にする必要があります。
4-3.手順③:わしづかみコンセプトをLP(ランディングページ)に落とし込みリストを集める
商品が出来上がったら、わしづかみコンセプトを〝ランディングページ〟に落とし込みます。
ランディングページとは、「あるひとつの目的を達成するための、1枚モノの長い集客ページ」のことです。今回の場合で言うなら、「コンセプトに興味を持ってくれた人からメールアドレスを入力してもらう」という目的になります。
さっきも参考として出したページです。(参考:ランディングページ)
ランディングページの制作で頭に入れておきたいのは以下のようなこと。
- 最も力を入れるべきはキャッチコピー(わしづかみコンセプト)
- キャッチコピーが強力であれば、デザインがイマイチでもリストが集まる
- メールアドレスを入力してもらうことのみを目的にしているので、他のリンクや項目は作らない
- 広告でのプロモーションは「いついつに申込を締め切ります」という時間制限を設ける
ランディングページの作り方については『リスト獲得型ランディングページの作り方|累計21億超えの極意と事例』でより詳しく解説します。
作ったランディングページを人に紹介したり、広告で宣伝して、リストを集めましょう。元々メルマガリストを持っている人は、ハウスリストに流します。
4-4.手順④:集めたリストに対して何回かに分けて価値提供を行う
ランディングページからリストが集まったら、そのリストに対して「わしづかみコンセプト」に合わせた動画を用意して、何回かに渡って〝価値提供〟を行います。
基本、見込客はあなたや私のことをそう簡単には信じてくれません。なぜなら、次のようなことを考えているからです。
- あなたがどこの誰だか分からないから信用できない
- あなたの話を聞いて何の役に立つのかわからない
- あなたの商品を買って、それが自分のためになるのか信用できない
つまり、あなたやあなたが持つノウハウについての情報が圧倒的に足りていないのです。そんな段階でいきなり商品を紹介しても、見込客は「売り込みだ」と感じて、さらに扉を堅く閉ざしてしまいます。
だからこそ親密度があがりやすく、かつ情報量を多くできる動画を使います。そして相手が知りたい役立つ情報やノウハウ、なぜ今は上手くいっていないのか、成功するためには何に気をつければ良いのか等、圧倒的な情報を提供することを徹底してください。
私のプロモーションの動画は全7回でしたが、通常は約3~4回の動画で情報提供します。集めた見込客リストに対して、何日かにわけて動画を載せたメールを徐々に送り、信頼関係を構築していきます。
またランディングページ同様、一回ごとの動画にも「あと何日で動画を消します」など時間制限を設けるとよいでしょう。
4-5.手順⑤:見込客に充分価値が浸透したタイミングでサービスの申込を開始する
そして動画を送り終わり、見込客リストが充分に温まったタイミングを見計らって、商品の申込ページを紹介します。
商品の申込を開始することも事前に予告しておきます。この時、しっかりと動画をみて価値を感じてくれていた見込客は「この瞬間を待っていました!」とばかりに申込をしてくれます。自分にとって、あなたは必要な人だと感じてくれているからです。
ここまでのランディングページや動画と同じく、やはり商品の申込でも時間制限を設けます。そうして時間制限を設けないと、価値を感じていたとしても人は行動しない可能性があるからです。
そうした人を動かすためのフックを「心理トリガー」といいます。詳しくは「【心理トリガーとは】今すぐあなたのビジネスに活かしたい19の心理的テクニック」を参考にしてください。
4-6.手順⑥:商品を買っても買わなくても集めたリストは常に温めておく
さて、手順⑤までで一連の流れは終了しました。しかし、だからといってプロモーションで取得したリストを放置してはいけません。
商品を買ってくれた・くれなかったに関わらず、本記事でここまでお伝えしてきた内容も参考に、リストにメルマガを発信し続けて温めておきましょう。
4-7.ここまでの一連の流れは「プロダクトローンチ」という強力なマーケティング手法
- 手順①:見込客に刺さる〝強力なコンセプト〟のオファーを作る
- 手順②:コンセプトに沿って需要のある商品を作る
- 手順③:コンセプトをLP(ランディングページ)に落とし込みリストを集める
- 手順④:集めたリストに対して何回かに分けて価値提供を行う
- 手順⑤:見込客に充分価値が浸透したタイミングでサービスの申込を開始する
- 手順⑥:商品を買っても買わなくても集めたリストは常に温めておく
実はここまでで解説した一連の流れには「プロダクトローンチ」という名前がついています。本記事の途中でも登場した〝ジェフ・ウォーカー〟というマーケッターが編み出した強力なマーケティング手法です。
私はこの手法を駆使して、プロデュース活動を行なっておりますが、同時にプロダクトローンチを教える実践講座を開催しています。現在ちょうど第5期がはじまったところですが、第4期までの受講生223人だけで21億円の売上をあげている、非常に再現性があるマーケティングノウハウです。
まずは見よう見まねでも良いのでマネをして、ご自身の集客に活かしてください。
さらに詳しいノウハウは先ほどから出てきている無料動画講座にてお話ししています。
まとめ|リストマーケティングの本質は「信頼関係の構築」
ほとんどの企業はあらゆる広告やマーケティングを駆使して「今すぐ買ってくれるお客さん」を取り合いしています。今すぐ必要としている人に情報を届ける場合、単純に広告費をより掛けられる資金力のあるところが勝ってしまいます。
そしてそういった多くの売り込みにさらされているユーザーは、簡単に商品を買ってはくれません。そうなるとまた広告費を大量にかけるという、負のスパイラルに陥ります。
リストマーケティングの本質は、見込客との信頼関係を構築することです。
本記事でご紹介したように、無料で有益な情報・ノウハウをプレゼントしたり、メルマガで日々情報発信をして、先に相手に与える「GIVEの精神」を持ちましょう。
その上で長期的な視野を持てば、あなたの周りにはあなたと相性の合う人、あなたを好きな人が集まり、ビジネスも安定化していくでしょう。
短期的な売上だけを求めるのではなく、ぜひリストを構築して息の長いマーケティングを心掛けてみてください。