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Facebookライブ配信術|視聴者が自然とファンになるノウハウ

 2018/09/02 マーケティング
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もしあなたが自分自身でビジネスを行っているなら、一度は動画を使った集客戦略を試してみたことがあるかもしれません。しかし「ただ撮った動画を投稿しても観た人の反応がイマイチわからず、はたして効果が出ているのかが判断できない」と感じた経験もあるでしょう。

反応を見ながら改善がしたい場合は、動画にコメントをもらって見込客の需要を確認しながら作りあげていくと成果が出やすくなります。ですがコメントをもらうこと自体も通常ではなかなか難しいかもしれません。

そんな時にぜひ試してもらいたいのが「Facebookライブ」です。

単なる動画での投稿とは違い、ライブ配信は視聴者に参加してもらいながら進行するので、その場ですぐコミュニケーションを取ることができます。そのため需要を把握しながら情報発信することが可能なのです。その有効性から、2017年頃から急激にビジネスを絡ませたFacebookライブが流行りだし、今特に注目されているマーケティング手法となりました。

ですが、Facebookライブはただ配信すれば上手くいくわけではありません。

そこで本記事では〝動画とメールを用いたマーケティングの専門家〟である私、田中祐一が、今もっとも身につけておきたい動画マーケティングのひとつである「Facebookライブの配信術」について、わかりやすく解説します。

Facebookライブのそもそもの特徴や本質、参加者との距離をググッと縮めるライブ配信の具体的な流れとコツをお伝え。そして私の講座の受講生がFBライブ配信を活用した実例もすべて公開していきます。

本記事を読んで、売り込みをせずとも自然と向こうから「あなたのサービスを利用したい!」と言ってもらえるようになるヒントを得てください

目次

1.そもそもFacebookライブとは|その特徴と配信で気をつけるべきポイント

まずはFacebookライブにはどういった特徴があるのかを見ていきます。実際に配信をしていないと気付けないポイントも多いので、しっかりチェックしましょう。

1-1.Facebookライブはアカウントさえあれば誰でも利用できるリアルタイム配信機能

Facebookライブは、はじめるために特別なものはほとんど必要がなく、Facebookのアカウントさえあれば誰でも利用できるリアルタイム配信機能です。

  • 個人アカウント
  • Facebookページ
  • Facebookグループ

上記のどの投稿欄からでも「ライブ配信」ボタンを押すだけで無料で開始できてしまいます。もしスマートフォンからFacebookにログインをしていれば、カメラとマイクの心配をする必要もありません。

Facebookライブは気軽に始められる身近なライブ配信だと言えるでしょう。

1-1-1.2016年頃はFacebookページでしか配信ができなかった

Facebookライブは2016年2月から日本でも正式に導入されました。しかし開始当初はFacebookページにしかライブ配信機能がついていませんでした

もし2016年にライブ配信に一時注目はしたものの、最近あまり気にかけていなかった方がいらっしゃったら「Facebookライブはページでないと出来ない」と勘違いされているかもしれません

実は2016年7月にはすでに個人アカウントでもライブ配信が可能になっており、今ではどのアカウントであってもFacebookライブをはじめることが出来るのです。

1-1-2.Facebookライブをはじめる前にどのアカウントでライブをするのか考える

配信はどのアカウントでも行えますが、Facebookライブをはじめる前に「どのアカウントで、どういう公開設定で」配信をするのか考えると良いでしょう。なぜなら配信する状態によっては戦略が変わってくるからです。

個人アカウント・ページ等で公開配信

個人アカウントやFacebookページで公開設定をした場合、以下のような特徴があります。

  • 誰でも見ることができる
  • いいねやコメント、シェアの具合によっては、より多くの人に見てもらえる
  • 全く関係のない人が入ってきたり、見込度の低い人が多くなる可能性もある

どちらかと言えばまだこれから認知を得ていく段階や、今のあなたの友達からもっと輪を広げていきたい時には公開設定が良いでしょう。

限定グループで配信

限定(非公開・秘密)のFacebookグループで配信をした場合、特徴は以下の通り。

  • グループに入っている人しか参加、視聴することができない
  • グループに入った時点で見込度が高い可能性がある
  • 限定性が出るためライブに参加してもらいやすくなる

すでにあなたの専門性が認知されていたり、見込度をより高めたい場合には限定グループでの配信を検討すると良いでしょう。

1-2.FBライブの生配信を逃しても録画が残るため後からでも観れる

Facebookライブは生放送が終了後、タイムラインに録画を残すことができます。そのため配信時にリアルタイムで参加できなかった人にもライブ動画を観てもらうことができるのです。

なのでライブ配信終了後に録画をシェアしてもらったり、再生回数を伸ばす工夫をすれば、配信だけでなく動画としても有効活用が可能となります。

1-2-1.集客に使う場合は「ライブ配信限定」という心理トリガーを掛けることもある

もしFacebookライブを集客に活用する場合、以下のような心理トリガーを掛けるケースもあります。

  • ライブ配信はリアルタイム限定で、録画は残しません
  • ライブの録画は1週間で消します

Facebookライブは参加しなくても録画で観れるというのも確かにメリットですが、その安心感ゆえに「観ようと思ってはいたけども、いつでも観れると思っていたら結局録画も観なかった」という人も出てきます。

これを回避して見込度の高い視聴者を逃さないために「ライブ配信でないと観れないんだ」「今のうちに録画を観ないと消えてしまう」と思ってもらう仕掛けをしておくと、参加への意欲が高まります。

ただ、あまりにも最初からライブ限定だけにしてしまうと、そもそも観てもらえる人が少ない可能性も大いに考えられます。ライブのみの限定性を掛けるのはある程度、参加者があなたのFacebookライブの要領をわかってからか、ここぞというタイミングにしてみましょう。

1-3.通信環境によってはライブ配信が途切れてしまうこともある

また、Facebookライブは生配信という特性上、その時の通信環境によっては途中でライブ配信が強制終了してしまうこともあります

ある意味それもライブの醍醐味と言えますので、途切れてしまった場合には慌てず冷静に再スタートし、お詫びをしながら続ければ問題ありません。ですがやはり特に大事な話をしているタイミングで途切れてしまったり、何度も繰り返し終了してしまうと視聴者が持ちはじめていた意欲が削がれてしまいます

気軽にはじめられるライブ配信とはいえ、出来るだけ通信環境が良いところで行うように気をつけましょう。

1-4.配信方法は2種類|直接カメラかソフトウェアを介するか

Facebookでの配信方法は次の2種類です。

  • カメラのみで直接撮影している映像を流す
  • ライブストリーミングソフトウェアを使って映像を流す

一般的にはカメラの映像でも充分ですが、集客を考えているのであれば両方把握しておいた方が良いでしょう。順に見ていきます。

1-4-1.配信方法①:カメラのみで直接撮影している映像を流す

配信方法のひとつめは、「カメラのみで直接撮影している映像を流す」です。

普通にFacebookにログインをして、ライブ配信ボタンを押すだけ。スマートフォンに付いているカメラ等でFacebookライブを行うため、もっともメジャーな方法でしょう。

あなたがカメラに向かって話したり、その場の様子を配信する時にはこの方法で良いでしょう。

1-4-2.配信方法②:ライブストリーミングソフトウェアを使って映像を流す

ふたつめは、「ライブストリーミングソフトウェア」と呼ばれるモノを使い、映像を流す配信方法です。

平たく言えば「生放送中でも加工した映像をつかってリッチな配信ができるソフト」といった感じです。本記事の後半に登場する中原徹也さんという方のFacebookライブ事例は、コチラの配信方法を取っています。

例えば顔出しもしながらリアルタイムでパソコンの画面を共有して、操作している様子を見せたいなどの場合はこの配信方法が適しています

※お勧めのライブストリーミングソフトウェア

具体的なソフトはいくつかあるのですが、今から覚えるのならばハッキリ言って選択肢はひとつ。Open Broadcaster Software(通称:OBS)という無料のソフトを使ってください。

OBSのダウンロードはコチラ

OBSは有料のソフトと比べても遜色ない優秀さです。特に難しくはないので、ダウンロードして触ってみれば感覚的に習得できる人もいます。

今回はブログ記事の主旨から外れてしまうためOBSの使い方については言及しません。が、念のため、わかりやすく説明してくれているYoutube動画を発見しました。下に載せておきますので知りたい方は参考にしてみてください。

【参考動画:OBSを使ってライブ配信をする方法 – WEBマスターの手帳】

1-5.生配信特有の「タイムラグ」が5〜30秒ほど発生する

さらにFacebookライブでは生配信特有の「タイムラグ」が5〜30秒ほど発生します

タイムラグとはカンタンに言えば「今あなたが配信している内容は視聴者に遅れて伝わっている」ということです。

1-5-1.タイムラグが大きくなるとコミュニケーションが取りづらくなる

このタイムラグ、大きくなればなるほど視聴者とのコミュニケーションが取りづらくなっていきます

調子の良い状態であれば時間差は5秒くらいで済むため、気にする必要はありません。しかしタイムラグが30秒ともなれば、もはや視聴者とやりとりすることは困難になり、せっかくのライブ配信も魅力が失われてしまいます

突発的で短いライブ配信であれば仕方ないですが、もし満を持してFacebookライブを行う場合、その配信は何秒くらいのタイムラグが発生するかをテストで掴んでおいた方が良いでしょう

※タイムラグのテスト例

パソコンで配信するなら、設定を「自分のみ」にしたり自分だけのFacebookグループを作り、実際に自分のスマートフォンやタブレットから参加してみて確認してみます。

  • 口で数を数えて、どれだけ遅れて聞こえてくるか試す
  • 画面にストップウォッチを映してタイムラグを測る
  • 視聴している側の端末からいいねやコメントをして、どのくらいで反映されるか試す

上のようなテストをしてみて「自分の配信ではどの程度のタイムラグが発生するか」を把握しておけば、その対策を講じたり心構えをしておくことができます。

1-5-2.ライブ配信をする時の通信速度や配信画質などに気をつけるとタイムラグは少なくなる

そしてタイムラグを出来るだけ抑えたい時は、以下のことを気をつけると良いでしょう。

  • ライブ配信時の通信速度
  • ライブ配信をするときの端末の性能(スペック)
  • 配信をする時の画質

これらを気をつけるとタイムラグが和らぎます

実際に同じ通信環境であっても次のようなことが起こりました。

  1. iPhoneからそのまま配信したらタイムラグが30秒以上だった
  2. パソコンでそのまま配信してもタイムラグは30秒のまま
  3. そこでパソコンでOBSを使い、配信する画質を落としてみたところ時間差が12〜13秒になった

これは事前にテストして工夫したからこそ改善できた例です。

すべてはテストであるため、やって失敗したことを次に活かす分には構いません。ただ、事前に想定して取れる策はできる限り打っておき、ベストを尽くすこともとても大切です。

1-6.Facebookライブ配信に適している時間帯はその時の視聴者層による

あなたの見込客によって、Facebookライブ配信に適している時間帯は変わる」ということも、頭に入れておいた方が良いでしょう。

ライブ配信は動画と違って生放送のため、配信者だけではなく見るひとの生活リズムも直接関係します。通常、配信に適していると言われている時間は20〜22時頃です。それは以下のような状況だと考えられるため。

  • 会社員は平日の昼間は働いており、昼間はなかなかライブに参加できない
  • 主婦であったとしても家事や買物であったり日中は動いていることも多い
  • 仕事から家に帰宅した、夕飯を済ました時間帯なのでライブに集中して参加しやすい

こうした理由で21時くらいからライブ配信を始めるとよいとは言われています。ですが、それもあくまで想定にすぎず、その時その時やあなたが集めた人にとって見やすい時間帯は異なるでしょう。

本記事の後半でご紹介している実例のひとつに、保科陽子さんという方が3ヶ月間毎日ライブ配信を行った事例があります。保科先生は最初、〝自分も配信しやすく、かつ見てもらいやすい配信時間はいつか〟を探るため、色々な時間帯での配信を試してみたそうです。そうして結果的に21〜22時が良いとの結論に至りましたが、それはやったからこそ判明した話

何回もライブを行うのであれば、自分のライブ配信に適した時間は何時頃なのかを模索すると良いでしょう。

1-6-1.Facebookライブに参加してもらいやすくする3つの対策

時間帯の他に、Facebookライブを見てもらいやすくするためには、以下の3つの対策も有効です。

  • 対策①:事前にライブ配信時間の告知を行う
  • 対策②:Facebookライブの配信時間を固定するのも有効
  • 対策③:配信をしたらメッセンジャーボットやLINE@等でライブ開始を知らせる

いきなりライブ配信をするのではなく、前日に「明日の21時から〇〇についてのライブ配信を行います」など告知をしておくと視聴者も参加しやすく、心の準備もできるでしょう。また頻繁にライブ配信を行う時は、時間を固定することでだんだんと配信していることが認知され、観てくれる人が増える傾向にあります

そして配信を開始したらメッセンジャーボットやLINE@等で「ライブがはじまっている」ことを知らせるのも有効です。事前に告知をしていてその時には覚えている人でも、実際の配信時間にはついつい忘れてしまっていることも珍しくありません。配信中にもお知らせすることで効果があります。

上記のことをぜひ取り入れて配信に参加してもらいやすい状態を作りましょう。

 

さて、ここまででFacebookライブについてお話してきました。次からはライブのやり方をお伝えします。

2.視聴者がファンになるFacebookライブ配信の具体的なやり方|道具一式と流れ

ではいよいよ、具体的なライブ配信のやり方をお伝えします。ヒントを詰め込んだので、すべて把握できなくても、どれかひとつでも取り入れればきっとライブが良くなるでしょう

流れとしては次のように進みます。

  • 準備(ライブ前)
  • ライブ配信中
  • 終盤(ライブが終わる寸前)

それでは順に見ていきましょう。

2-1.Facebookのライブ配信に使用する道具一式

Facebookライブ配信に使用する道具は、以下の通りです。

  • お使いのスマホやパソコン
  • Facebookアカウント
  • ウェブカメラ(パソコンで必要な場合)
  • OBS(パソコンの配信で使う場合)

映像をそのまま流すだけなら、スマホがあれば事足ります。もしパソコンから配信する時にウェブカメラが無い場合はこれを機に購入すると良いでしょう。2,000円以下でも使えるモノは売っています。

記事執筆時(2018年9月2日)に2,000円以下のおすすめウェブカメラはコチラ(Amazon商品ページ)

2-2.Facebookライブ配信の具体的なやり方の流れ

流れ①.準備:配信したいアカウントでライブ配信ボタンを押す

まずは配信したいアカウントで「ライブ配信」のボタンを押します。(上の画像で赤丸に囲まれた部分です)

そうすると次の画面に移行します。ここからは配信方法によって少し操作が異なります。

流れ①-1.配信方法①:直接カメラでライブをはじめる

上の画像はiPhoneを横向きにしたときの配信準備画面です。公開するグループや設定と、説明を記入して、「ライブ配信を開始(横向きの場合はビデオマーク)」を押します。

ちなみにスマホは詳細のみ、PCならタイトルもあります。特にどちらも入れなくてもライブ配信はできます。

Facebookは日々、進化していき機能や文字などが変わる場合があるので、色々ご自身で試してみましょう。

流れ①-2.配信方法②:OBSを使ってライブ配信をはじめる

パソコンでOBSを使って配信する場合、通常のカメラ配信とは違う操作をします。画面上部にある「接続する」を押しましょう。すると下のような画面になります。

この画面になったら、上の画像の②のところにある「ストリームキー」を探します。そしてストリームキーをコピーし、OBSの配信設定にペーストします。

そしてOBSで「ライブ配信開始」をクリック。すると、Facebookライブの接続画面にも遅れて映像が反映されます。映像が反映されたら、ライブ画面の方で「ライブ配信を開始」を押しましょう。

モニターの解像度によっては接続の初期画面では「ストリームキー」が下に隠れてスクロールできないことがあります。そんな時はブラウザを縮小するとストリームキーが現れるでしょう。

流れ②.ライブ配信中:視聴者との繋がりを意識する

ここまでの操作でライブ配信がはじまりました。ライブ中は慌てず、冷静に配信を行いましょう。そして、視聴者との繋がりを高めることに集中します。

流れ②-1.積極的に参加者とコミュニケーションを取る

ライブ配信は積極的に参加者とのコミュニケーションを取ります。参加者に「配信に参加しているんだ」というライブ感を出すためにも以下のような行動を心掛けます。

  • 繋がりを深めるためにも参加者の名前を呼ぶ
  • 適度に参加者に質問を投げかけて、ライブに参加してもらう
  • 参加するモチベーションの高い人にはコメントやシェアを促す

しかし、これらにはそれぞれ気をつけたいポイントがありますので、順に解説します。

ライブ配信中:参加者の名前を呼ぶ

ライブ配信中に参加者の名前を呼ぶと、名前を呼ばれた人は配信者との繋がりを強く感じます。これは感覚的にわかっている人も多く、参加した人の名前を呼ぶのは割りとよく行われています。

ですが注意点もあります。それは「参加している人によっては名前を呼ばれるのを嫌うこともある」ということ。

  • たまたまライブ配信に入ってみただけで、しっかりと見る気はない → 名前を呼ぶと気不味くなる
  • 積極的にライブ配信に参加して、配信者と仲良くなりたい → 名前を呼ぶべき

上のようにその人の今の状態や、心境によって名前を呼ぶべきかどうかが変わります。例えば次のように自分のライブ配信のルールを決めてみると良いでしょう

  • 全公開でライブ配信を行なっているなら「コメントをしてくれた人だけ名前を呼ぶ
  • 親密度の高い限定グループで配信を行なっているなら「いいね、コメントしてくれた人の名前を呼ぶ

相手が参加しただけでむやみに名前を呼んでしまうと、せっかくのライブ配信でも逆に信頼を失う危険があります。気をつけてみましょう。

ライブ配信中:参加者に質問を投げかける

ライブ中にもっとも簡単かつ的確にライブ感を出す演出が「参加者に質問を投げかける」です。しかし、やみくもに尋ねれば良いわけではありません。まだ参加者がボルテージが上がっていない状態の時には、参加者も答えやすい質問を投げかける必要があります。

例えば私、田中祐一は〝プロダクトローンチ〟というマーケティング手法を教えている専門家なのですが、そんな私がFacebookライブをするとしたらライブ配信中には次のように質問します。

『今日はFacebookライブでプロダクトローンチについてお話しするのですが、そもそも皆さん「プロダクトローンチ」って何か知ってますか?

  • 知ってる」という人は 超いいね
  • 知らない」という人は  いいね

を押してみてくださいー』

このように「ボタンひとつで意思表示ができる」質問であれば視聴者も参加しやすくなり、さらに参加者の状態や需要を確認することができます。

配信中はタイムラグが発生している可能性があるため、質問をしてからの反応がかなり遅れる場合があります。そんな時は質問をしてから無言になるのではなく、少し雑談をして間を持たすとスマートです。

ライブ配信中:参加するモチベーションの高い人にコメントやシェアを促す

そして、積極的に参加してくれている意欲が高い人にはコメントやシェアを促してみましょう。これも前述の「質問を投げかける」と同じく、コメントやシェアをしやすいような工夫をしてみると良いでしょう。

具体的には以下の通りです。

  • ライブ配信上、必要な「ちゃんと画面が映っているか」「音声は聞こえているか」などを確認しながら尋ねてみる
  • クイズ形式で「これの答え知っている人はコメントをお願いします」とコメントを促す
  • ライブ中に配信者が言ったフレーズを「アウトプットとしてコメント欄に書き込んでください」と促す
  • 参加者が知りたい特別なノウハウを話す前に「何回シェアされたらお伝えします」とシェアを促す
  • 「シェアをしてくれた方限定で特典を差し上げます」と言ってシェアを促す

ただ、あまりにコメントばかりを求めたり、煽るような露骨な促し方の場合は参加者のモチベーションを下げてしまう可能性があるので、大事なタイミングのみにしておくか、ライブの雰囲気を確かめながら柔軟に対応すると吉です。

流れ③.終盤:ライブ配信の終了ボタンを押す

ライブが終わったら、「終了」のボタンを押しましょう。それでライブ配信が終了し、タイムラインに録画が投稿されます。

終盤の注意点:ライブを終わる直前は少し間を置いてから終了する

注意点として、ライブを終わる直前には少し間を置いてから終了すると良いでしょう。

もしタイムラグが発生している状態でいきなり終了すると、「これでFacebookライブを終了します」という配信者のセリフが視聴者に届かないまま突然終わったカタチになってしまい、不評を買ってしまう可能性もあります

  • 「終了します」と宣言してから20秒ほどは手を振りながら、ちょっとした雑談をしてみる
  • OBS配信の場合には終了時に「放送は終了しました」などの画像を用意して切り替える

など、工夫すると好意的な配信のまま終わることができるでしょう。

 

さて、ここまでライブ配信のコツをお伝えしました。次はFacebookライブを活用した実例をご紹介します。

3.Facebookライブ配信をうまく活用してファンを生み出した2つの実例

この章では、私が主催している〝マーケティング実践講座の受講生〟がFacebookライブを行い、ファンを生み出した2つの実例をご紹介します。

実例①.プロモーションの前準備としてFacebookライブを毎日配信|保科陽子さん

ひとつめの実例は、〝ピアノの先生専門のコーチ〟をされている保科陽子(ほしなようこ)さんです。「ピアノ教室のための経営塾」という、かなりニッチな市場で活躍されています。

そんな保科先生は「ピアノ教室のための経営塾」をプロモーションする前準備として、2017年7月下旬からの約3ヵ月間、ご自身の個人アカウントとFacebookページでピアノの先生に向けたFacebookライブを毎日配信しました

Facebookライブ実例

保科先生のFacebookライブの特徴

  • 個人アカウントとFacebookページで公開設定
  • 主にスマホから配信
  • 3ヵ月毎日配信
  • 各配信は30分以内

実例①-1.売上1200万円|保科先生に信頼が集まっている

そうして3ヵ月間Facebookライブを行っていたことも相まって、その後のプロモーションで保科先生は1200万円の売上を達成しました。ニッチな市場であるにも関わらず、この売上。

相当な回数のライブ配信を行いましたので、その中で試行錯誤を重ね、配信を観てくれるピアノ教室の先生方とのキズナを深めることに力を注ぎました。参加者の人数を見ながら、最終的に配信する時間帯は20〜22時がもっとも良いと発見したようです。

保科先生はプロモーションを行う度に売上を伸ばしていっています。実際のサービスの内容やコンセプトが良いことも大きな要因ですが、保科先生への好意や信頼が集まったこともやはり売上に影響しています

実例②.一切売り込みをせずにFBライブ配信で濃い見込客を獲得|中原徹也さん

ふたつめの実例は、〝オウンドメディア(ブログ)のコンサルタント〟をしている中原徹也(なかはらてつや)さんです。

中原さんがライブ配信を行ったのは先月の2018年7月末から個人のアカウントで「オウンドメディアのライブ配信を行います」と友達に呼びかけ、興味のある人を非公開のFacebookグループに集めてからライブを行いました

Facebook live 事例

中原さんのFacebookライブの特徴

  • 秘密のFacebookグループで配信
  • すべてOBSを使った配信
  • 週1で3回配信
  • 各配信は70〜90分ほど

実例②-1.売上は150万円|Facebookグループ人数わずか28人から濃いファンを獲得

週1回のFacebookライブを合計3回おこなって、発生した売上は150万円とのこと。中原さんの事例では、実はライブ配信を行う前に「一切サービスの売り込みをしません」と自ら宣言しており、相手から言われるまで本当に何かサービスを売ることはしませんでした。

そしてFacebookグループに集まった人数はわずか28人であったにも関わらず、全ライブ配信終了後に実施したアンケートに17人が答え、そのうち10人が個別コンサルティングに興味があると回答しています。

中原さんはFacebookライブを配信したことでお金をかけずに濃いファンを生み出すことに成功しました。

4.Facebookライブ配信で〝自然と視聴者がファンになってくれる〟ために必要な考え方

最後に、Facebookライブを行う上で大切な心構えをお伝えします。

4-1.ライブ配信は視聴者との繋がりを作ることに重点を置く

Facebookのみならず、事例でご紹介したような「ライブ配信で成功している人」に共通しているポイントがあります。それは「ライブ配信では視聴者との繋がりを作ることに重点を置いている」ということです。

エンゲージメントを最優先にすべき

Facebookマーケッター 下山亮

日本でFacebookライブを駆使したマーケティングの第一人者である下山亮さんも、「大事なのは視聴者とのエンゲージメント(絆・繋がり)である」と語っています。

4-1-1.ライブ配信と動画の最大の違いは「視聴者がリアルタイムで参加している」こと

ライブ配信と動画の最大の違いは「視聴者がリアルタイムで参加していること」です。

そもそも参加している視聴者との繋がりを重視しないのであれば、わざわざライブ配信を行う意味がなく、単なる動画投稿と変わりません

だからこそ、その場でコミュニケーションが取れるライブ配信の特性を活かし、配信者と視聴者が繋がっていることを感じてもらえるように意識しましょう。

4-2.視聴者から「あなたなら信用できる」と思われることがキーポイント

また、ライブ配信の参加者から「あなたは信用できそうだ」という信頼を得ることが、結果的に集客を成功させるカギになります。

ライブ配信や動画を用いるマーケティングでは、ただ役に立つ情報を流せばいいわけではありません

ユーザーは常日頃から広告やたくさんの情報に晒されているため、同じような商品やサービスの見分けが付きにくくなってきており、単なる商品のメリットだけで選ぶことが少なくなっています。

そうしたユーザーの考えは、「どんな商品・サービスを買うか」から「どこの誰から買うのか」という信用重視に変わりつつあるのです。その点、Facebookライブでは「ライブ感+コミュニケーション+情報発信」の相乗効果で、あなたの魅力を最大化させることが可能。

今、特に有効だと言われているすべてのマーケティングには、このような信頼関係を構築するための要素が必ず入っています。Facebookライブも然り。やはり集客を成功させるためには、あなた自身に親近感や信用を感じてもらうことが大切なのだと頭に入れておきましょう。

4-3.Facebookライブ以外でも繋がりを深めるようにする

また、ライブ配信以外の場面でユーザーとコミュニケーションを取り、繋がりを深めることもポイントになります。

ここまでの間に「視聴者とのエンゲージメント(繋がり)が大事」だとお伝えしています。Facebookライブ自体はあくまでも繋がりを深めるための手段にすぎません

ライブ以外でも、ユーザーと直接交流できる機会があれば、そのチャンスを活かしましょう。FacebookメッセンジャーやLINEを使って1対1のコミュニケーションを図ってみるのも良いでしょう。

また最近ではZoom (ズーム)と呼ばれるビデオ会議ツールも有効です。Zoomについて詳しくは「Zoomの使い方|動画でわかる開催時に必須の操作7つと登録手順」を参考にしてください。

まとめ|Facebookライブは視聴者との絆をいかに作れるかで決まる

集客をしていると効率的なマーケティングを求めるがあまり、人との繋がりを蔑ろにしてしまうことがあります。ですが今の時代、ただサービスの特徴や商品のメリットだけでは人の心は動かなくなってきました

この人は信頼できそうだ」「この人の商品なら良いに違いない」と、お問い合わせやサービスを提供する前から信頼を築くことができていれば、売り込みをせずとも自然と商品は売れ、あなたと相性の良い人に感謝されながら仕事をすることができるでしょう

本記事でお伝えしたFacebookライブのやり方は「視聴者との絆をいかに作れるか」に重点を置いています。自分の商品や話を押し付けるのではなく、参加してくれた人がどうすれば楽しんでくれるか、喜んでくれるかを考えることに徹底しましょう。

ここまで長くなりましたので、最後に本記事の要点をまとめてみます。

Facebookライブの特徴

  • どのアカウントでもライブ配信ができる
  • 配信後は録画を残せる
  • 配信方法は「そのまま流す」か「OBSを介して流す」の2種類
  • タイムラグ(時間差)が発生するので気をつける

Facebookライブのコツ

  • 質問する時にはできれば回答しやすいカタチを心掛ける
  • タイムラグがある場合は反応が返ってくる間に雑談をするとスマート
  • 誰彼かまわず名前を呼ばない
  • 意欲の高い視聴者にはコメントやシェアを促す
  • ライブ終了のときは少し待つとベター

Facebookライブの最重要ポイント

ライブは視聴者との繋がりを大切にする

視聴者との繋がりを意識した「圧倒的な価値提供」を心掛けた上で、ここまでご紹介したFacebookライブ配信のコツや特徴を活かせば、きっとあなたのプラスになるはずです。勇気をもって実践してみましょう。

 

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ライター紹介 ライター一覧

田中祐一

田中祐一

1986年1月23日生まれ新潟県出身。
芝浦工業大学材料工学科卒業後、株式会社NTTデータに入社。意識高い系の彼女に安定企業で給料をもらう生活を馬鹿にされフラれた事がきっかけで起業の道を志す。
クライアントのプロダクトローンチを実践することで、年商300万円のクライアントが、30日で4000万円を売り上げている。
現在はエンジニアの経験を活かした、緻密なマーケティング・プロセスを設計し、爆発的に売り上げをあげるプロダクトローンチを武器にビジネスを展開。累計5億円以上の販売実績がある。ネット集客の専門家として全国の商工会議所で販売促進セミナーも開催している。

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