伝わるエレベータートークのコツとは?効果的な練習方法は?

エレベータートークで自分の気持ちを伝えるためのコツが知りたい!
エレベータートークを練習する方法ってあるの?
エレベータートークという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
その名の通り、エレベーターに乗り合わせた間の短い会話のことを指しています。
それをビジネスとして活用するとなれば、ちょっとしたコツが必要です。
エレベータートークを習得できれば、ダラダラと長い話をしなくても、短い時間に相手に伝える手段を得ることになります。
ここではエレベータートークのメリットを活かすための作り方を見ていきましょう。
そして、相手に伝わるエレベータートークのコツも伝授します。
目次
エレベータートークとは?
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エレベータートークは同じエレベーターに乗り合わせた際に話す会話を指しています。
同じエレベーターに乗り合わせても、実際に会話をするのは数秒~数分のことです。
この短い時間の中で、自分の言いたいことを相手に分かりやすく簡潔に伝える会話術がエレベータートークです。
元々は起業家が集まるアメリカのシリコンバレーが発祥です。
限られた時間の中で、提案、アイデアの提示、説得をどれだけ可能にするかが問われる、コミュニケーションスキルです。
このスキルは日本でも注目されていて、社員研修に取りいれている企業もあるほどです。
エレベータートークのメリットとは?
エレベータートークのメリットは数分の立ち話の時間を利用して、自分をアピールし売り込むことができるようになることです。
これだけでもたくさんのビジネスチャンスを捕まえることができます。
エレベータートークを習得するためには、話し方にも注意が必要です。
余計な事をダラダラ話す時間はないので、伝えたい言葉をコンパクトにしていきます。
更に相手に伝わりやすくするために、シンプルな言葉を選ぶようになるでしょう。
結果、整理された情報を自信を持って伝えられるようになります。
ビジネスシーンでは最初からあなたに興味のある人ばかりではありません。
だからこそエレベータートークを習得することで、短い時間でアピールが可能になり、無関心な相手の興味も引きやすくなるのです。
エレベータートークは相手の心に刺さる言葉を吟味して伝える訓練になるので、「伝えたつもりが伝わっていない」「話が長くなって結局何を話したいのか分からない」という現象を激減させます。
「あなたの話は長いから…」と後回しにされてしまうミスコミュニケーションを防ぐことができるのです。
また、話しながら言葉に迷い「あの」「その」「さっきの…」といった曖昧な言葉を含んでしまうことってありますよね。
不要な言葉が含まれた話し方は、余計に相手に伝わりにくくなります。
エレベータートークでは言葉選びの力が身につくので、会話の中の無駄な言葉を自然と省いて分かりやすく話すことができるようになります。
エレベータートークの作り方とは?
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エレベータートークの最終的な目的は1分程度で伝えたいことを伝え終わることです。
なぜなら人が集中して話を聞ける時間が1分といわれているからです。
しかしいきなり1分のトークを目指しても、なかなか前には進みません。
まずは少し長めの3分程度のバージョンで考え、そこから少しずつ絞り込んで短いバージョンに整えていきましょう。
盛り込む内容
①肩書きや商品名
基本ですが、あなたが誰でどんな商品やサービスを扱っているのかを簡潔に伝えましょう。
肩書は「代表取締役」「会社部長」といった所属のアピールではなく、あなたが何を行っていて何を提供してくれるのか、具体的な部分を明確にしましょう。
②ベネフィット
あなたの紹介する商品やサービスを使うことでどうなるのか、どうなれるのかというベネフィットを話しましょう。
もちろん顧客のニーズに合ったものを提供するべきですが、商品やサービスの利点ではなく、恩恵を分かりやすく説明することが大切です。
③独自性
同じような商品やサービスは他社にもあります。
あなたの商品やサービスを選んでもらうためには、独自性が必須です。
あなたらしさを表わすもの、あなたの商品にしかないもの、強みなどが独自性に該当します。
相手があなたの話を聞いていて「どこかで聞いたことがあるな」と思われたら、その段階で相手の興味は遠ざかっていきます。
④理由
独自性や強みを押すだけでなく、その裏付けとなるのが理由です。
相手はあなたの話を聞いて常に、「本当にできるの?」「証拠はある?」と疑っていると考えましょう。
そこで実績、経験談などをトークにいれることで、理由付けとなり、話に信憑性が出てくるでしょう。
反対に理由を明確にしないまま、商品やサービスの紹介だけをしていても、薄っぺらい話にしか聞こえません。
⑤クロージング
最後は具体的な行動を促すクロージングです。
クロージングとなると急にセールス感が出てしまい、苦手な人がいるかもしれません。
しかしこれまでの話の内容がしっかりと伝わっていれば、相手に嫌な顔をされることはないでしょう。
そうなればあとは、最後に背中を一押しするだけです。
伝わるエレベータートークのコツとは?
エレベータートークは短い時間に伝える技術です。
それ故に、伝えたいことをすべて伝えて、相手に十分に内容を理解してもらうというのは難しい話でしょう。
大切なのは短い会話だけで全てを話そうとするのではなく、相手の興味を引き起こすことです。
そのためにエレベータートークのコツは大きく2つです。
- 結論から先に述べる
- 相手のメリットを明確にする
分かりやすい説明とは、最初から順を追って丁寧に説明することではありません。
まず結論を見せてから、そこに至る過程を解説していきます。
ゴールが見えている分、聞き手の頭の中に話の流れが想像できるので、スムーズに理解できます。
聞き手にとって大切なのは「結論」であり、背景や理由ではありません。
結論から話した上で、相手にどんなメリットがあるのかを明確にすることで、聞き手は興味を示します。
自分に関係ないこと、自分に有益でない情報は「関係ない」と脳が判断して、それ以上聞き入れようとしません。
だからこそメリットを端的に説明して強調することで、相手の興味を惹きつけることができます。
エレベータートークは相手に「もっと詳しく話を聞きたい」と思わせることです。
次のチャンスに繋ぐことができれば、そのエレベータートークは成功と言えます。
エレベータートークの効果的な練習方法とは?
エレベータートークは、本を読んだだけ、人から学んだだけでは習得できません。
自分で実際に使って練習することが重要です。
ここではエレベータートークの効果的な練習方法をご紹介します。
人前で披露する
エレベータートークは、とにかく人前で披露することが1番の練習法です。
24時間、365日、いつでも誰に出会った時でも話せるようにしておかなければならないからです。
そのためには1人でブツブツ練習するよりも、誰かに話した方が上達は早いです。
人に話すことで、伝わりやすい部分、伝わりにくい部分、工夫すべき部分、省略できる部分など、様々な一面が見えてきます。
自分では分かっていても、何も知らない人には伝わらない言葉というのはよくあります。
聞き手の気持ちがダイレクトに分かるので、改善が進みますよ。
またエレベータートークは、対面のツールなので身振り手振り、声の抑揚などで、相手に本気度や情熱が伝わります。
表情一つでも「この人を信頼できるか」が判断されます。
ですから練習で人に話す時にも顔の表情、言葉の抑揚、身振り手振りなどの「動き」を活用してみましょう。
常にブラッシュアップ
エレベータートークは習得することで、あなたの武器になります。
しかしどんなに優れた武器でも使わなければ、ただの道具です。
手入れをしていなければ、そのうち錆びついて、使いたいと思った時には使えない可能性があります。
大切なのは実践で使いながら、どんどんブラッシュアップしていくことです。
その積み重ねで相手の反応を見ながら、足りない部分、相手に響いていない部分などが分かります。
ですからエレベータートークは一度作ったらおしまい、ではなく、意識的に磨く時間を作ることを忘れないでください。
まとめ
いかがでしたか?
エレベータートークは、短い時間で相手に簡潔に伝えることで、あなたの話に興味を持ってもらうツールです。
エレベーターに乗っている時間を想定して、1分前後を基本とするので、あれもこれもと話す時間はありません。
重要なのは商品やサービスがどんなもので、それを使うことで相手にどんなベネフィットがあるかを、伝えることです。
人は「自分に関係ある」と感じると、途端に興味を示します。
エレベータートークができたらそれを実践で人に披露しながら、ブラッシュアップしていきましょう。
練習とブラッシュアップを続ける中で出来上がったエレベータートークは、あなたのビジネスの武器になるはずです。