コンサルタントになるには資格が必要?実は誰でもなれる?

コンサルタントって誰でもなれるの?
コンサルタントになるための資格は必要?
コンサルタント業をしているといえば、ちょっとカッコよく聞こえますよね。
独立してコンサルタントをやろうと思っている人もよく見かけるようになりました。
コンサルタントになるためには、何か資格や適性のようなものは必要なのでしょうか。
これからコンサルタントを目指す人にとっては、必要なものは揃えておきたいと考えることでしょう。
ここではコンサルタントで起業するための手順や、必要な資格についてご紹介します。
また、コンサルタントに向いている人・向いていない人なども参考にしてくださいね。
目次
コンサルタントで起業する手順とは?
Original update by:はむぱん
コンサルタントで起業しよう、そう考えて会社を辞める人がいますが、まずはきちんと手順を踏みましょう。
コンサルタントになる前に考えることは「なぜコンサルタントになりたいのか」という部分です。
コンサルタントでないとあなたの夢や思い描いていた将来は叶わないのか、現状それは実現できていないのかなど、自分と向き合ってみましょう。
ここで硬い意志を形成しておかないと、コンサルタントになるまでの挫折ですぐに折れてしまいます。
さらにコンサルタントとしてのあなたの強みは何か、そしてその強みをどのように活かすのか、ライバルとの差別化ができるか、などを考えましょう。
これまでの経歴、経験、得意分野、「これなら誰にも負けない」という部分を、どのような形で商品やサービスにしていくのか、それを具体化していくのです。
その後で、実際に集客をしたり、無料でコンサルをして実績をつけることで、「仕事」として成り立っていきます。
しっかりとした準備や計画を立てずに始めても、無名のあなたが顧客を獲得することはできません。
「誰に対して」、「どんな分野のコンサルティングを」、「どのような方法を用いて行うのか」という点を、明確にしておくべきです。
また個人面談なのか、勉強会なのか、セミナーなのか、どのような方法でコンサルを行うのかも重要な点ですね。
コンサルタントに必要な資格とは?
コンサルタントの多くは資格取得の必要がなく、知識とノウハウがあればすぐに始められる仕事です。
それでも、コンサルをするにあたって、「あるとより信頼を得られる」という資格があります。
- 中小企業診断士
- 経営士
中小企業診断士はコンサルタントの中では有名な資格です。
経済産業省の認定資格であり、コンサルタントとしての基礎知識をつけることができます。
経営士は「日本で最初に誕生した経営コンサルタント資格」ともいわれています。
一定の実務経験と試験に合格するという条件付きですが、合格すれば「経営士」として正会員になることができます。
こうした資格はあるものの、合格すれば必ずコンサルタントになれるというわけではありません。
企業経営者が求めているのは、試験に合格するだけの知識では不十分なのです。
一般企業にて5年以上の実務経験や、経営コンサルタントが集まっている団体に所属しているなど、経験値も大きく関わってきます。
前者は自分の経験を活かしたコンサルができますし、後者は様々なタイプのコンサルタントと交流することで切磋琢磨されるのです。
あまり資格に頼るよりも、自分で経験を積んで実績を残した方が良い結果が出るかもしれませんね。
コンサルタントに向く人・向かない人とは?
Original update by:はむぱん
コンサルタントは専門的な知識やスキルがあれば、誰でも名乗ることができます。
しかし元々持っている性格や性質によって向き・不向きがあるのも事実です。
向いている人
責任感がある
コンサルタントの仕事は企業の運営、企画開発、生産コスト、品質管理などを見直して、経費や人事などに関してもコンサルティングをしていきます。
そのためには、会社の状況を詳しく調査し、学ぶことから始まります。
慣れていない人にとっては、これだけで激務だと感じるかもしれません。
こういった地味な仕事から企業の相談を受ける部分まで、幅広く手掛けなければならないので、責任感が強い人に向いています。
集中力が長けている
コンサルタントの業務内容には、ミーティングやマーケティング分析という、部分も入ってきます。
短い時間の中で調査・分析・それをまとめるといった取り組みをしなければなりません。
コンサルタントの仕事は顧客のこと、市場のこと、会社のことなど、あらゆることに気を配りながら、今後の展開を模索します。
こういった作業を効率よく行うためにも、集中力に長けている人は適任と言えるでしょう。
他言語が得意
コンサルタントの活躍の場は国内だけではありません。
グローバルに活躍することも可能ですが、その場合は英語力が求められます。
国内企業でも海外進出を考えている会社が増える中、様々な言語を話せる能力は活かせます。
活躍の場を広げるためにも、他言語が得意な人、または他言語の勉強に意欲的に取り組むことができる人は向いています。
ロジカルに伝えるのが得意
コンサルタントは経費削減、市場規模、競合他社との比較、売り上げや商品のシェア率など、専門用語が並ぶような内容を分かりやすく話す必要があります。
資料を作る時に相手に分かりやすいものを提供できなければ、コンサルタントとして的確にアドバイスすることができません。
ややこしいロジックを嫌う人が多い企業もあるので、論理的に相手に説明できる人はコンサルタントに向いています。
ロジカルに伝えるのが苦手な人でも、練習すればできるようになる部分なので、克服しておきましょう。
向いていない人
勉強が嫌い
コンサルタントは顧客のこと、起業のこと、経営理念、マーケティングなど、毎回学ぶことの連続です。
コンサルタントとしての知識や経験の他に、顧客側の情報を調査したり、分析する能力も必要です。
そんな時に知識を学ぶ意欲のない「勉強嫌い」の人は、コンサルタントには向いていません。
すぐに他のコンサルタントに置いて行かれて、ライバルに埋もれてしまうでしょう。
政治的な考え方が苦手
コンサルタントは人に好かれるセンスが必要です。
顧客に好かれるのはもちろんのこと、企業であれば顧客個人だけでなく、その背後にいる社員、経営者などにも好かれると、円滑なコミュニケーションが可能になります。
またそれらの人を相手に「交渉する」ことも出てくるので、政治的な考えを持ち合わせていることも重要です。
利益を上げるために、様々な方面に手を出せる人でないとコンサルタントの仕事には向きません。
ある程度は柔軟に折り合いを付けられないと、コンサルは厳しいのです。
コンサルタントでの起業を成功させるポイントとは?
コンサルタントとして起業する場合に、成功させるポイントを見ていきましょう。
副業から始める
コンサルタントとして起業する人の中には、「まず会社を辞める」という人がいますが、これは危険です。
まずは副業から始めてみましょう。
軌道に乗るまでは本業と平行してコンサルタントの仕事を始めるのです。
無名のあなたが会社を辞めて起業したとしても、失敗してしまったら生活費がゼロになります。
またコンサルタントとして仕事でやっていけるかを見極めるための時間にもなります。
またコンサルタントの仕事を始めたのはいいけれど、途中で嫌になったり、「やっぱり面倒だな」「向いていないな」と何かしらの心境の変化が起こることもあるでしょう。
コンサルタントを続けられると自覚するまでは、本業は辞めずに、経済的な負担を少しでも少なくしておくべきです。
無料で提供する
無名のコンサルタントがいきなり有料で初めても、集客が難しいです。
チラシや広告に「有料コンサルタント」と明記しても、応募はないでしょう。
コンサルタントとは、実績を積むことで良い結果が生まれ、事前と口コミで紹介され広がるからです。
ですから最初は無料コンサルから始めましょう。
無料のメリットは実績を積むことができるので、申込者を多く獲得できることです。
申し込む側も「無料なら…」と気軽に申し込んでくれます。
ハードルが低い分、集客が増えやすいのです。
しかし無料だからといって、適当なコンサルをするようではいけません。
無料で行う期間はあなたの実績を積む期間なので、顧客の悩みをヒアリングし、ニーズにしっかりと答えていくことが大切です。
コンサルは結果が全てです。
需要の面でも将来を見据えてやっていけるのかを見極めるためにも「無料コンサル期間」は必須です。
ブログやSNSを活用する
コンサルタントは自分の頭の中が整理できなければ、それを顧客に分かりやすく伝えることはできません。
多くのノウハウがあっても、冷静な判断ができなかったり、話が前後して分かりにくくなってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「ブログを書くこと」です。
ブログを書くことで自然と自分の中で整理をすることができます。
自分の脳内が整理できている人は、コンサルの成果もしっかりと出すことができます。
またブログ読者が顧客になってくれることもあるので、顧客拡大のためにもブログを書くことはメリットになるでしょう。
更にはSNSを活用することで、ブログの訪問者を増やし、多くの人に知ってもらうことができます。
ブログのテーマは何でもいいですが、あなたの得意分野であること、あなたがコンサルする内容に関係があることなどにしましょう。
あなたが解決できる分野で悩んでいる人の役に立つようなブログを発信していくことです。
まとめ
いかがでしたか?
コンサルタントになるために、必須の資格はありません。
名刺に「○○コンサルタント」と明記すれば、それだけでコンサルタントになれます。
しかしコンサルタントとして必要なスキルは経歴、経験、得意分野をどう活かすか、それらをどう役立てるかを考えることです。
責任感、集中力、言語力、コミュニケーション能力などもあると、コンサルに役立つでしょう。
失敗しない為には、いきなり会社を辞めないこと、無料コンサルから始めることです。
無名のあなたがコンサルタントをやるのですから、まずは地道に実績を積んで、口コミで評判を広げましょう。