コンサルタントとは?コンサルの仕事内容は?

コンサルタントってどんな仕事しているの?
労働時間が長くて報酬は安いって本当?
コンサルタントといえば、響きはカッコイイですが、実際に何をする仕事なのかご存知でしょうか。
コンサルタントとして働きたい、独立したいと考えている人なら、気になる話題ですよね。
コンサルタントという言葉だけが独り歩きして、「カッコイイからなりたい!」では後で後悔してしまいます。
ここではコンサルタントというお仕事の内容を知ることから始めましょう。
そして気になるコンサルタントのライフスタイル、報酬、労働時間など気になる情報も紹介します。
あなたがコンサルタントに向いているかも分かるかもしれませんよ。
コンサルタントとは?
Original update by:きなこもち
コンサルタントとは、ある分野について専門的な知識を持ち、コンサルティングを行うことを商売とする人のことです。
コンサルタントの専門分野で困っている人の話しを聞いて、相談に乗って、問題を解決するのが仕事です。
コンサルティングを行うには、その分野について誰にも負けない深い知識や経験を持っていることが前提です。
そして業務の遂行について的確な助言ができなければいけません。
本当に悩みを抱えて困っている人がコンサルタントに相談し、解決してもらうために契約をするのです。
コンサルタントの種類としては…
- 経営コンサルタント
- 投資コンサルタント
- ITコンサルタント
- キャリアコンサルタント
- 医業経営コンサルタント
など、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
他にも「デザインコンサルタント」「きものコンサルタント」など、そのジャンルにおいてアドバイスを行うことを仕事にするならば、どんなことでもコンサルタントになります。
あらゆるジャンルのコンサルタントがいるといっても過言ではないでしょう。
コンサルタントの仕事内容とは?
コンサルタントの仕事内容を具体的に見ていきましょう。
コンサルタントの中でも特に需要が多いのは「経営コンサルタント」です。
会社の経営について困っている人が多いということですね。
例えばとある会社の経営難を立て直すコンサルタントをするとしたら、実際に以下のようなことを行います。
- 経営者からヒアリングを行う
- 役員の1人1人からヒアリングを行う
- 事業部隊を運用しているマネージャーからヒアリングを行う
- 部長・課長からヒアリングを行う
- 会社経営の計数を取りまとめる
まず大切にしたいのが、ヒアリングです。
この際に顧客である1人のヒアリングで終わりにしないということが重要です。
会社の経営の各担当を呼んで、1人ずつヒアリングを行います。
1人ずつというのは、各人の本音を聞くためです。
また1人が言っていることが真実なのか、固定観念ではないのか、隠された真実はないかなど、会社の裏側を明るみにするため、面倒でも1人ずつ話を聞きます。
徹底したヒアリングを行ったら、賃借対照表、キャッシュフローのシートなど、お金に関するあらゆる資料を読み込み分析します。
そこで会社の経営状況を判定するのです。
そして経営を立て直すためのプランを立案します。
断てたプランは経営者や取締役会に提出します。
そこでプランが可決されて終わる場合もあれば、更にその会社の経営陣がそのプランをヒントに立て直すこともあります。
このように依頼された顧客やその周辺をヒアリングして、現状の把握をすることから始まります。
その後、必要資料を見て過去の実績なども組み込んで、分析を行います。
最終的には顧客のニーズを満たす提案をしていくのが、コンサルタントの仕事内容です。
コンサルタントのライフスタイルとは?
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コンサルタントをやろうとしている人の中で、最も気になるのは報酬ではないでしょうか。
コンサルタントの報酬はまさにピンキリです。
ハードに動き回っても効率が悪ければ月に30万円程度の収入という場合もありますし、専門性があり信頼性の高いコンサルタントになれれば年収1000万円以上稼ぐ人もいます。
また個人を相手にするのか企業を相手にするのかでも報酬は変わってきます。
個人の場合は結果次第で報酬を変えなければならないこともあるのに対して、企業の場合は成功すれば継続してお仕事がもらえる上に、評判も上がり報酬も高くなります。
言い換えれば、自分の頑張り次第で報酬は変わってくるということです。
次に労働時間ですが、コンサルタントの仕事は、すべて顧客のスケジュールが優先です。
その時担当しているのが、どんな業界のどんな企業なのか、または官公庁なのかによって顧客の勤務時間は異なります。
結果、勤務時間は流動的です。
特に外資系の企業と取引する場合は、海外の時間に合わせる必要があるので、深夜や土日にも電話やオンラインでの対応が必要になるでしょう。
コンサルタントの場合、規則正しい勤務時間はなかなか手に入らないのが現実です。
そうなると休みも同じです。
サラリーマンのように土日祝日にしっかり休むということは難しいかもしれません。
「残業はなるべくしたくない」「土日は確実に休みたい」という考え方の人には、コンサルタントは向いていないでしょう。
顧客から引き受けた案件の納期が迫っていれば、休日返上で仕事をすることもあります。
独立したコンサルタントである程度、顧客が決まっている場合は、時間調整がしやすくなるので週3日働いて、あとは休日という働き方をする人もいます。
とはいえ、いつ仕事が入るか分からない業務なので、決まった労働時間にはならないと覚えておきましょう。
コンサルタントに向いている人とは?
コンサルタントに必要なスキル
コンサルタントに必要なスキルは、いくつかありますが、特に大切なものは以下の通りです。
- ヒアリングスキル
- コミュニケーションスキル
- データの把握・分析スキル
- 物事の本質をとらえるスキル
- 的確に提案するスキル
コンサルタントは、まず顧客の声に耳を傾けます。
「聴く」というのは意外に難しいもので、顧客の言葉の中から本質を見極めなければなりません。
顧客の言葉を鵜呑みにしてもいけないですし、真っ向から否定してもいけません。
だからこそ顧客と円滑にコミュニケーションをする能力が不可欠なのです。
そしてデータを元に把握と分析を繰り返し、物事の本質をとらえていきます。
それを顧客にとって実現可能な解決策に落とし込み、相手の状況を理解した上での提案が求められます。
提案するためには深い理解力、業務知識が必要です。
顧客やその企業に対して好奇心を持ち続けることで、常に自分を進化させ先入観を持たずに判断する目を養うことができます。
目の前の課題だけに集中するのではなく、その先に起きるであろう問題やその解決策にまで広い視野を持つことも必要です。
コンサルタントに向いている性格
コンサルタントに向いているのは、素直で論理的思考力がある人です。
論理的な思考力とは、因果関係を整理して、順序立てして考えること、または分かりやすく説明することを指します。
顧客に簡潔に分かりやすく伝えるためには、論理的思考力は欠かせません。
結論に行くまでに話が長くて、しかも途中で脱線してしまうような人には二度とコンサルを頼みたいとは思わないのです。
そして素直さは顧客の信頼を得るために必要です。
あまり失敗を知らない人や大きな実績を持っている人ほど、自分の持っているものが「正しい」と認識する傾向にあります。
ミスをしてもそれを認められず、どうにか自分の知識でその場を納めようとするのは、顧客からすると信用はできません。
自分のミスは素直に認め、顧客の意見も素直に聞く、こういった態度が自然にできる人はコンサルタントに向いています。
もう一つ、持っていると良い性格としては、「ストレスに強い」ことです。
コンサルのお仕事は思い通りに仕事が進むことの方が少ないです。
そんなに簡単に問題が解決できれば、企業だってコンサルタントにお願いはしません。
また時間的な制約、コスト面の限界、人間関係の摩擦など、ストレスの高い仕事になります。
そんな時にストレスに負けてしまう人は向いていませんが、それを跳ね除ける精神力や、発散する術を持っている人であれば、長くコンサルタントとして活躍することができるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
コンサルタントは専門分野で困っている人の話しを聞いて、相談に乗り、問題を解決する仕事です。
そのために専門分野についての専門知識を持っている必要があります。
顧客からの依頼があったら、何に困っているのかヒアリングをし、現状の把握・分析を繰り返しながら、顧客が可能な範囲での改善案を立案していきます。
それらを行うためにコミュニケーション能力や客観的に物事の本質をとらえるスキルがあると良いでしょう。
また論理的思考力があり、顧客に分かりやすく簡潔に伝えることができるスキルも必要です。
コンサルタントはとてもストレスのかかかる仕事です。
精神力の強さ、顧客の指摘を受け入れる素直さ、顧客を知りたいという好奇心など
元々持っている性格によっても向き・不向きが変わってくるでしょう。