ニッチビジネスで成功するアイデアの共通点とは?失敗するモデルとは?

ニッチビジネスってどんなビジネス?
成功するためのアイデアに共通点があるって本当?
ニッチビジネスというものをご存知でしょうか。
ニッチというのは万人受けするようなものではなく、ごく一部に熱烈なファンがいるという内容が該当します。
そのニッチなニーズに向けて行うビジネスは、果たして成功するのでしょうか。
ここではニッチビジネスで成功するための考え方や、アイデアの共通点を見ていきましょう。
またニッチビジネスに限らず、起業しても失敗するビジネスモデルというものが存在します。
成功と失敗の分かれ目はどんなところにあるのか、紐解いていきましょう。
目次
ニッチビジネスとは?
Original update by:ひでちゃびん
ニッチビジネスとは、どのようなビジネスなのでしょうか。
市場には大多数を占める顧客が求めている商品やサービスを主に取り扱っています。
しかしニッチビジネスは、市場の中の一部の特定の顧客やニーズに対して商品やサービスを提供します。
例えば旅行会社でニッチビジネスを展開するとなれば、まず領域を限られた範囲に絞って、その中で優位な市場を探します。
旅行と言えば全国各地、または世界旅行など様々ですが、これを世界旅行に絞っても、まだニットとはいえません。
さらに「世界の秘境」「世界の高級リゾート」など、より特化した場所を対象としてビジネスを展開させていきます。
このように卑怯専門の旅行会社となれば、ニッチビジネスといえます。
とはいえ、ニッチビジネスを展開させる場合には、事業範囲を狭く固定化しすぎないことも大切です。
例えばシンクロスイミング用の水中スピーカー専門のメーカーだとしたら、それだけでは需要が広がりません。
そこで事業範囲を水中や防水の音響機器まで広げることで、防水ヘッドホンや野外の防犯用マイクなどニッチであり、需要のあるビジネスへと変化させることができるのです。
ニッチビジネスは成功すれば巨大なビジネスへ成長することも考えられます。
これまで注目されていなかったニッチな商品やサービスでも、あえてそこにスポットをあてることで、注目度があがり多くの人に知ってもらえるようになります。
そして多くの人がそれを求めていたとなれば、一気に市場が拡大するでしょう。
最初はニッチでもその商品やサービスによってニーズが喚起されれば、成功を掴むことが可能なビジネスなのです。
ニッチビジネスを狙うメリットとは?
ニッチビジネスにはどんなメリットがあるのでしょうか。
第一に言えるのが、ニッチビジネスはライバルが少ないということです。
万人受けするものを取り上げていないので、「どうせ売れないだろう」と見向きもしない商品やサービスをビジネスにしているわけです。
そうなれば万人受けする商品に比べて、類似商品を扱う企業は少なく、時には1人勝ちとなる可能性もあります。
ライバルが少ないので希少価値があがることで、高収入が見込めます。
もちろんそのためには、魅力的なサービスであることをアピールし、知ってもらう必要がありますが、上手くいけば代替えする商品がないので、ユーザーはこちらが望む価格で買ってくれるでしょう。
だからといって、もちろん度が過ぎる価格設定は論外です。
価値に合った価格でなければ買ってもらえませんし、ユーザーが喜ぶものでなければ、そのビジネスは続かないでしょう。
そして、ライバスが少ないということは、集客も容易にできるということです。
例えばネット集客として、ホームページやブログで宣伝を開始したとしましょう。
ライバルが多ければ、サイトを上位に上げるために、更なる戦略を考えなければなりません。
しかしニッチビジネスであれば、検索エンジンでは早い段階で上位に表示させることができます。
その結果、そのサイトやブログを見る人が増え、顧客を集めることに繋がるのです。
ニッチビジネスで成功するアイデアの共通点とは?
Original update by:シルバーブレット
ニッチビジネスで成功するアイデアには共通点があります。
是非、頭に入れておきましょう。
流行りものを取り扱わない
起業をするにあたって、一獲千金を目指してしまう人がいますが、大切なのは「継続すること」です。
流行りものは一時的に売り上げを伸ばすことはできますが、流行がされば見向きもされなくなります。
これでは売り上げに波ができてしまい、安定的な経営とは程遠いでしょう。
狙うべきは確実に誰かに役立つビジネスを自分の出来る範囲で継続することです。
成功する人は流行りものに飛びついたりしません。
専門店であること
ニッチビジネスである以上、その分野では専門家である必要があります。
ニッチな商品を取り扱っていても、他でも手に入る情報しかなかったり、顧客の要望に応えられなければ意味がありません。
目指すのは何でも売っている百貨店ではありません。
ニッチビジネスはマニアが宝探しをするような商品を求められています。
特化した種類や質で勝負することで、より価値が生まれ、「この商品ならあの店」といった専門店になることが重要です。
徹底したサービスを組み込む
ニッチビジネスでは、他の店舗では取り扱わない商品や誰も思いつかないようなサービスを探すだけが術ではありません。
当たり前のことをしっかりとやる、またはプラスワンの心遣いを徹底することもニッチビジネスになります。
実はこの当たり前のことをできていない企業が多いのです。
そして日本人は丁寧で完璧なサービスといった特別扱いが大好きです。
他の企業よりも嬉しくなるサービスを取りいれることで、一気に贔屓されるお店に慣れる可能性が高まります。
ニッチビジネスで失敗するモデルとは?
成功の裏には失敗もあります。
ニッチビジネスで失敗する人に共通するビジネスモデルを見ていきましょう。
限界点が低いビジネス
ビジネスを展開させる上で、どんなビジネスモデルにも限界点はあります。
しかし限界点が低いビジネスは、それだけ早く終焉が訪れてしまいます。
この原因は目先の利益しか考えていない結果です。
限界点が高いビジネスモデルは、その過程の中で様々な方向性を模索することができますが、限界点が低いと選択肢が少なくできることが限られてしまうのです。
展開しようとしているビジネスモデルにどの程度の可能性があるのか、将来を見据えた広い視野で見極めないとすぐに限界がきてしまいます。
運営コストが高い
ニッチなビジネスで売上が良好でも、運営コストが高くつく場合は、利益が上がらずに遅かれ早かれ苦しむことになります。
反対に売り上げは少なくても運用コストを抑えることで黒字に成功している企業があるのも事実です。
思うように利益が上がらない場合は、光熱費、仕入れ代、人件費などコストに無駄がないかを見直す必要があります。
これを放置したままにすれば、近い将来失敗に繋がることになるでしょう。
ニッチすぎてニーズが少ない
ニッチビジネスはライバルが少ないというメリットがある反面、ニッチすぎてニーズがないと失敗します。
ニッチビジネスに参入する時には、ビジネスとして成立するだけの利益が得られるかをしっかり調査しましょう。
これは顧客の多さだけではなく、顧客が少なくても単価が高い場合もありますし、個人の顧客だけではなく、企業を相手にできることもあります。
どんなビジネスでも市場調査は大切です。
ここを怠ることで、失敗へ繋がるというのはよくあるお話です。
同じようなサービスが既に存在する
ニッチだと思ってビジネスを展開しようとしても、稀に類似ビジネスが存在することがあります。
ニッチビジネスの場合、競合がいると先にビジネスを展開している方に有利になるので、強力なライバルになってしまいます。
ユーザーも最近出てきたサービスよりも、経験や実績のあるサービスを選ぶ傾向にあるので、既に同じ内容でニッチビジネスがある場合は、避けた方が良いでしょう。
始めてから気づいたのでは、失敗に繋がるので始める前にしっかりと調査をしておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
ニッチビジネスとは、流行や万人受けを狙ったビジネスではなく、ごく一部の限られた顧客を対象に展開していくビジネスです。
他に同じものをビジネスにする人が少ないことから、ライバスが少ないというメリットがあります。
しかしあまりにニッチすぎるとニーズが少なく、利益に結びつかないので注意が必要です。
ニッチビジネスを成功させるためには、市場調査をしっかりと行い、検証、分析、行動を繰り返すことです。
また当たり前のサービスをしっかり行う、他にはないちょっとした気遣いを徹底することによって、顧客に選ばれるビジネスとなれる可能性があります。
そのビジネスの可能性を見極めながら、長く継続できるビジネスを展開していきましょう。