行政書士が開業で失敗しない営業・集客術!成功するコツとは?

行政書士って独立しても稼いでいけるの?
行政書士が失敗しない為の営業術や集客方法が知りたい!
行政書士として独立・起業した場合、成功と失敗を分けるのは、営業力があるか、集客力があるかという面です。
人脈があったり、すでにひいきにしてくれる顧客がついてきているならば、失敗する可能性が少ないですが、誰もがそうとはいきません。
行政書士で成功したいなら、どのように営業をして顧客を集めるのかが鍵になります。
ここでは行政書士として独立した人の失敗例を見ながら、成功のためのコツをご紹介します。
また、営業を成功させるポイントや、失敗しにくい集客方法も見ていきましょう。
行政書士で失敗したくないなら、是非、参考にしてくださいね。
目次
行政書士開業の失敗事例から学ぶ成功するコツとは?
Original update by:ALP(福岡県朝倉市)
行政書士が成功するためには、失敗から学ぶのが一番です。
ここではよくある失敗例を参考に、成功するコツを見ていきましょう。
資金不足
開業は何かとお金がかかります。
また、開業後すぐに稼げるとは限らないので、しばらくの間の生活費も必要です。
適切なマーケティングを行って早目に顧客を集めていかないと、資金はどんどんなくなってしまいます。
資金不足で結局、行政書士を続けていくことができなくなったという例は多いのです。
この失敗の理由は、「お金をかけずに顧客を集めようとする」傾向にあるからです。
人脈もコネもない人がいきなり、開業して顧客を集めるのは不可能に近いです。
「お金をかけてお金を稼ぐ」ということを分かっていないと、高い確率で失敗します。
広告に打つ費用を惜しまない、マーケティングをお願いするコンサルタントへの費用を惜しまない、これらを怠るとなかなか稼ぐことはできません。
経営力不足
経営力や経営に対するマインドが希薄な人は、開業しても成功はしません。
経営者として意識が高く、綿密に計画を立ててそれを実行しなければ、経営は成り立ちません。
自分の事務所なのに、なぜか他力本願で経営者としての意識が薄い人、ビジネスマインドの低い人は高い確率で失敗します。
漠然と開業したい、と考えるのではなく、経営についての知識を付けて、思い立ったら行動を起こすことです。
失敗するのは当たり前なのですから、その失敗をどう活かすかを常に考えましょう。
コミュニケーション能力不足
人とのコミュニケーションが苦手な人は、積極的にコミュニケーションを取ることを避けるので、失敗します。
自分で開業するということは、自分が窓口になって役所や顧客とコミュニケーションをとるのは不可欠です。
それなのに基本となるコミュニケーションが取れないのでは、成功は見えてこないでしょう。
コミュニケーションが取れない人の周りには人が集まってきません。
ビジネスは人と人との繋がりで成り立っているのです。
開業する前からコミュニケーションスキルを上げる努力をして、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
苦手な人でも、何度も繰り返すうちに習得できます。
何もしなければ、何も変わりませんが、努力すれば変われる部分の努力を惜しんではいけません。
実務能力不足
勉強家で蓄えた知識をフル稼働して、顧客や仕事を取れる人はいます。
しかしどんなに知識を持っていても、実務能力がなければ、仕事を最後までやり遂げることができません。
知識だけで何とかしようとして、実務能力がないのに仕事が増えても、顧客が満足する結果は得られないでしょう。
「あそこの行政書士は口だけ」などという噂はあっという間に広がりますので、あっという間に廃業にもなりかねません。
まずは組織に入って実務経験を積みましょう。
どんなに独立して開業する野望を抱えていても、下積みや業績はあった方がいいです。
1人でもやっていけるくらいの実務経験を積んでから、開業するのが成功への近道です。
コンプライアンス意識の欠如
ビジネスの場ではコンプライアンスの規定が厳しくなっています。
それは会社だけでなく、個人で経営している事務所も同じです。
例えば他社のサイトをそのまま盗用したり、文章をすべてコピーして自分のサイトにアップしたり、同じ写真をそのまま使ったりと、コンプライアンスの意識が低い人は、失敗します。
サイトのデザインやコンテンツは、あなたの事業をアピールするための最も重要な部分です。
そこをまるまるコピーで済ませるくらいの考えでは、成功は見えてきません。
コンプライアンスとは何を指すのか、注意すべきことは何なのか、分からなければ分かるまで勉強しましょう。
誰かに聞かれた時にすぐに答えられるレベルになるまで、開業はするべきではありません。
営業力不足
営業力がない行政書士は、顧客を集めることができません。
会社員時代、どんなに成績が良くて、実績を残していたとしても、開業後に上手く営業ができなければ廃業してしまいます。
行政書士としてのレベルが高くても、それを必要としてくれる相手がいなければ、ビジネスは成り立たないのです。
開業する前に、どうやって顧客を集めるのか、営業が苦手なら、そのスキルをどう身につけるかなど、具体的な対策を考えるべきです。
また営業は瞬発力が重要です。
他の営業に出遅れることのないように、俊敏な行動力を身に付けましょう。
マーケティングの認識が甘い
ビジネスを発展させるために、マーケティングの知識は必要です。
しかしマーケティングの認識をはき違えている人が多いのも事実です。
マーケティング戦略のひとつにホームページ作成がありますが、これを「ホームページさえあれば顧客が来る」と思っている人が多いです。
ホームページが自動的に集客してくれれば、誰も苦労しません。
ホームページが完成したところが、スタートなのです。
マーケティングの認識が甘いと、結局顧客の集客ができずに経営は不安定になります。
一度、マーケティングコンサルタントの話を聞いたり、コンサルをお願いしてみるのも一つの方法です。
知らないことは学ぶ、知識を付けるという姿勢は常に持つようにしましょう。
業務領域を絞りすぎた
開業をするにあたって、ターゲットを絞ったり、テーマを決めるのは必要なことです。
しかし的外れな方向に業務領域を絞ってしまうと、それが原因で顧客が集まりません。
例えば人が少ない田舎に事務所を構えても、集客は難しいですよね。
とはいえ、都内の一等地に事務所を構えた場合は、ライバルが多い上に事務所の家賃に首が回らなくなる可能性があります。
業務領域は絞りすぎても広すぎても、上手くいかないと考えましょう。
業務領域を絞る前に、開業する予定の地域の下調べや、どんな行政書士が必要をされているかなど、情報を集めることから始めましょう。
業務過多による体調不良
開業して数年は、経営が軌道になるまで全力で活動しなければなりません。
営業も、集客も、ホームページの修正も、市場調査も、アクセス解析も、そして行政書士としての仕事もです。
すべて1人でやっていくということは、相当なストレスもかかりますし、メンタル面で落ち込むこともあるでしょう。
こうした業務過多によって、ある日突然、倒れてしまったという経営者も少なくありません。
経営を軌道に乗せたい気持ちは分かりますが、何より大切なのはあなた自身のカラダです。
無理なスケジュールは組まない、睡眠時間は確保する、食事はしっかり摂るなどの、自身のケアを疎かにしないように注意しましょう。
行政書士の営業を成功させるポイントとは?
次に、行政書士が営業を成功させるポイントを見ていきましょう。
価格競争
行政書士はあなた1人ではありません。
事務所を構えて開業しても、近くには必ず「競合」がいるものです。
そして行政書士の仕事は、顧客から見れば「何をしてくれるのか」を理解しにくいものです。
ですから、他の行政書士との違いが分からずに、「価格」で判断されてしまうのです。
ここで価格競争に巻き込まれてしまったら、あなたの営業は失敗に終わります。
大切なのは、価格で選んでもらうのではなく、「あなたにしかない価値」で選んでもらうことです。
ですから、あなた自身の価値を「顧客が理解できる言葉で、明確に伝えること」が重要なのです。
どんなに優秀な行政書士でも、その価値が顧客に伝わらなければ、信頼を勝ち取ることはできません。
そこで単価を下げてしまったら、その後も単価の安い仕事しか受注できなくなってしまうでしょう。
ポジショニングを明確にする
行政書士は資格取得が難しい仕事ですが、行政書士という肩書だけでは、顧客から選ばれる理由にはなりません。
そこで選ばれる理由になるのが「ポジショニング」を明確にすることです。
ポジショニングは「顧客に選ばれる独自の理由」を作ることです。
ポジショニングを明確にすることは、顧客があなたという行政書士の価値を理解した上で、依頼されるという流れになります。
ですから、開業する前にあなたのポジショニングについて考えてみてください。
むしろこれが分からないうちは、開業などしない方が良いです。
多くの行政書士が「行政書士というだけでやっていける」と考えています。
この考え方が開業で失敗する原因のひとつなのです。
価値を伝える言葉を持つ
ポジショニングが明確になったら、あとはそれを顧客に伝えるだけです。
しかしこの伝えるという部分が、難しいところでもあります。
行政書士のサービスは目に見えるものではありません。
それに難しい専門用語も多く出てくるので、それを多用しては顧客には何も伝わらないのです。
顧客に分かりやすく、あなたの価値を伝えるために「伝える力」を発揮する必要があります。
顧客に向けて発する言葉、は時間をかけて考えましょう。
分かりやすい言葉、顧客が理解できる言葉によって、その情報は口コミで顧客やその取引先などに広まっていきます。
行政書士が開業で失敗しない集客術とは?
Original update by:FineGraphics
行政書士の集客方法としては、営業をかけたり、人脈を頼るという方法が大きいです。
人脈があれば強いですが、中には「人脈はゼロに近い」という人もいるでしょう。
そんな時はWebを活用した「Web集客」がおすすめです。
ブログやホームページを作成して、ユーザーと関連を持てる場を作り、そこから交流を始めるのです。
今は多くの人がSNSを使っているので、そこからリアルな接触に繋げることも可能でしょう。
Web集客を活用することで、以下のように集客の流れができます。
時間効率を高めることができる
経営者として行政書士の持ち資源を考えると、時間が最も重要です。
営業で歩き回る時間、異業種交流会に参加する時間、チラシを配布する時間など、時給に換算するといくらの投資になるでしょうか。
もちろんお金の問題だけではなく、その分の時間も投資していることになります。
こうした時間投資を考えると、Web集客は効率の良い方法といえます。
異業種交流会の会場へ出かけなくても、営業活動をすることができるのです。
時間帯効果が相対的に優れている方法といえるでしょう。
受注の安定化につながる
行政書士は仕事の内容によって、売り上げが大幅に変わる職種です。
例えば月に週百万の売り上げがある時もあれば、数万円、数十万円の時もあり、安定していません。
売り上げの低い時は生活への不安、将来への不安にさいなまれることでしょう。
この変動の激しい部分に何かしらの対策を打ち出さなければ、行き詰まってしまうこともありえます。
しかしWebを活用することで、受注の変動をある程度まで、平準化することが可能です。
受注の安定化は心の安定にも繋がり、より充実した経営を進めることに繋がります。
高額受注ができるようになる
一般的にWeb経由の顧客は優良な顧客ではないといわれています。
しかしそれはWeb集客が悪いのではなく、やり方に問題がある場合はほとんどです。
ですからWeb経由での集客は取らないとしているなら、それは勿体ないことです。
大切なのは、Webで完結させずに、マルチな対応方法を身につけることにあります。
実際に顔を合わせて営業や集客ができるようになれば、高額受注をすることも可能になるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
行政書士と名乗るだけで、仕事が舞い込んでくる時代は終わりました。
行政書士として開業するのであれば、自分で営業する力、集客する力が必要になります。
資金不足、コミュニケーションが取れない、体調不良などの基本的な部分が欠けていれば、もちろん成功はできません。
行政書士が顧客を集めるのに大切なのは、価格を下げることではなく、あなたの価値を顧客に伝えることです。
あなたがどんな行政書士で、何ができるのか、他と何が違うのかを明確にして、顧客に分かりやすく伝えてください。
そして顧客が何を求めているのかを、常に調査・解析してニーズに応えることも必要です。
行政書士として生き残るためにも、営業や集客の方法を身に着けておきましょう。