不動産鑑定士は儲かる?独立すると年収はどれくらい?

不動産鑑定士として働くと、どのくらい稼げるの?
独立した場合は年収が増えるって本当?
不動産鑑定士は国家資格なので、資格取得をすることで仕事を持つことができます。
そんな不動産鑑定士として働いた場合、どのくらい稼げるかご存知でしょうか。
不動産鑑定士という仕事自体があまり認識されていないので、年収などもよく分からないという人は多いです。
ここでは不動産鑑定士として働いた場合にどのくらい稼げるのかを見ていきましょう。
また多くの不動産鑑定士は独立・開業をするといわれていますが、その場合はそのくらいの年収になるのでしょうか。
気になる不動産鑑定士の実態をご紹介します。
不動産鑑定士とはどんな仕事?
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不動産鑑定士の主な仕事は不動産の鑑定評価業務です。
要するに不動産を評価して価格をつけるのですが、一般的な不動産査定とはちょっと異なります。
その不動産が持つ利用価値を前提として、金額にするとどれほどの価値があるのかを算出します。
勤務先は大きく「不動産系」と「金融系」に分かれていて、不動産系は大手不動産会社の鑑定部門などで勤務します。
金融系は個人や企業にお金を貸す際に担保となる不動産を評価しています。
不動産に関わるスペシャリストといえるでしょう。
不動産鑑定士が活躍する場所
不動産鑑定士が活躍する場所は以下の通りです。
不動産会社
不動産鑑定評価業務を専門でやる事務所になります。
不動産会社の他に不動産鑑定士事務所に勤める場合もあります。
勤務する体系をとる場合もあれば、独立開業する場合も多いです。
不動産コンサルタントとして働く人もいます。
金融関連会社
個人や企業にお金を貸す時に、不動産担保を評価する部門に勤務します。
最近では信託関係の銀行に勤務する不動産鑑定士が増加しています。
他にも会計系、コンサルティング系など、多種多様な体系があります。
会計系は会計事務所が一般的です。
コンサルティングを行う場合、弁護士・司法書士・税理士などを組んで富裕層向けの資産運用コンサルティングを行います。
企業が持っている不動産を有効活用して企業価値の向上を図るCRE戦略のアドバイスを行うという業務もあります。
必要な資格
必要な資格は国土交通省不動産鑑定士名簿に登録される「不動産鑑定士」です。
特に決まりがあるわけではなく、資格試験に合格・実務修習をパスすれば、学歴や年齢に関係な不動産鑑定士として働くことが可能です。
不動産鑑定士は国土交通省が管轄する国家資格です。
日本国内で不動産の鑑定評価を行うことができることでは、唯一の資格です。
一度、登録をしておけば、一生有効となる資格だけに難易度は高いといえます。
合格率は平均して25%で、独学で働きながら取得できるほど甘いものではありません。
不動産鑑定士は儲かる?
不動産鑑定士の平均年収は600万円~700万円といわれています。
3年に一度行われる固定資産税の評価替えの年に、評価員となっている不動産鑑定士は平均年収もアップします。
とはいえ、働く場所によって年収の相場が変わるのも事実です。
不動産鑑定士の中で最も給料が良いのは、外資系の金融関連会社に勤務している場合です。
もちろん能力で差はありますが、年収が1000万円に達することも少なくありません。
反対に最も給料が低いのは地方の不動産鑑定事務所に実務修習生として入っている場合です。
不動産鑑定士試験に合格してから実務修習期間というのがあるのですが、この間は見習い期間として雇われるため給料が低いのです。
しかし実務修習は不動産鑑定士の登録のために必要なので、受けないわけにはいきません。
どんな仕事でもそうですが、仕事に就いて間もない時は、実績がないので給料は低いです。
それでも一般企業の初任給に比べると、不動産鑑定士の方が儲かるといえるでしょう。
しっかりと実績を積むことで年収アップを目指せる仕事なので、働き甲斐があります。
また、仕事も増加傾向にあるため、将来的にも安定した職種であるといえます。
不動産鑑定士で独立すると年収はどれくらい?
Original update by:つるたま
不動産鑑定士として資格を登録した人は、転職などで企業に就職しない場合、ほとんどの人が独立をします。
独立をしても不動産鑑定士としてやっていける仕事といえるでしょう。
独立した場合の年収は、最初は400万円ほどだとしても、実績を積むにつれて600万円ほどになり、1000万円を稼ぐことができるようになります。
中には1500万円という不動産鑑定士もいるくらいです。
もちろん所属する都道府県や独立するまでの準備の量によって、差が出てくるのは事実です。
不動産鑑定士で独立・開業した後に成功するための秘訣は、
- 鑑定人業務を担当していること
- 固定資産評価業務で評価ポイントをたくさん持っていること
- 相続案件を持っていること
どれも業務内容に関わるものです。
これらは古くから不動産鑑定士として成功するための要素といわれています。
誰でもできるような業務ではなく、不動産鑑定士だからこそできる業務の主導権を握っておく必要があります。
特に「相続案件」については、近年増加傾向にあります。
それは高齢化が進んでいること、相続税の基礎控除額が下がったことなどが理由にあげられます。
こういった仕事を手にするには、仕事を取るための営業力が重要です。
資格を持っていても、仕事が取れなければ実績を上げることはできません。
資産家に対して営業をするのは簡単なことではありませんが、ここでどう戦略を立てるかが成功の鍵になります。
自分の行動次第で年収を増やす土台ができるのですから、不動産鑑定士で独立を目指すなら同時に営業力、経営力、企画力、対人スキルなどを磨いておくことが必要です。
まとめ
いかがでしたか?
不動産鑑定士は不動産の利用価値を精査して、価格を付けるお仕事です。
不動産鑑定士になるためには、国家資格の取得が必要で、国土交通省不動産鑑定士名簿に登録される必要があります。
資格取得は狭き門で、難易度が高いですが、一度習得すれば一生使える資格になります。
不動産鑑定士として独立した場合は、年収1500万円に達する人もいるほど、高年収なお仕事になります。
ただ、独立して仕事を得るためには、自ら営業をして顧客を得るための戦略が必要です。
資格取得だけでなく、営業力、経営力、コミュニケーションスキルなども高めておくことをおすすめします。