不動産鑑定士が独立するには?仕事がないのは集客が問題!

不動産鑑定士が独立する方法を知りたい!
仕事を確保する為に必要なことは?
不動産鑑定士の多くが、独立を考えているといわれています。
不動産鑑定士として独立したとして、その後も稼ぎ続けることができるのでしょうか。
まずは不動産鑑定士として独立する方法を見ていきましょう。
不動産鑑定士として独立しても仕事がなければ、生活していくことはできません。
独立した後に集客に成功する為のポイントも押さえておくことが重要です。
不動産鑑定士としての独立を成功させるための流れや秘訣をご紹介します。
目次
不動産鑑定士が独立するべきメリットとは?
Original update by:bBear
何故、不動産鑑定士の多くが独立・開業をしていくのでしょうか。
まずは不動産鑑定士が独立するメリットを見ていきましょう。
定年がなく、長く働き続けられる
独立するということは、定年がなくなります。
定年がないということは、健康であればいくつになっても仕事を続けることができます。
今は高齢でも元気な方が増えていて、できるだけ長く働きたいと考える人も多いでしょう。
しかも独立なので会社に縛られることなく、自分のペースで顧客を取って仕事をすることができます。
実際に60代、70代の不動産鑑定士が多く活躍しています。
仕事のやり方次第で年収アップが見込める
不動産鑑定士という資格を活かせる企業に就職して、経験を積んだあとに独立をすれば、その経験から年収アップを目指すことができます。
独立するということは、売り上げがそのまま利益に繋がることになります。
会社員時代は働いた分が返ってくる、なんてことはないですが、独立すれば、自分次第で年収を上げることが可能です。
- 公的機関から依頼される不動産鑑定評価をコンスタントにこなす
- 不動産売買や賃料などに関わる民間の仕事を請け負う
こんな形で、仕事のやり方次第では独立後の方が年収アップしたという声も多いのです。
不動産鑑定士が独立する方法とは?
不動産鑑定士が独立する方法を見ていきましょう。
事前準備
不動産鑑定士が独立するうえで大切なのは、集客ができるかどうかです。
多くの場合、不動産鑑定士は独立後、専門性の高いプレイヤーから紹介を受けて仕事を獲得する場合がほとんどです。
ですから紹介してくれる人脈を作ることが必須となっています。
こうした人脈を作るためにも、独立前からコミュニティや異業種交流会に参加している人も少なくありません。
ところが不動産鑑定士の多くはコミュニケーションが苦手、という人が多いのです。
ですから、あなたが不動産鑑定士としてのスキルだけでなく、営業力やコミュニケーションスキルを高めておくことで、独立に優位に働くといえます。
さらに、「誰から仕事を獲得するのか」というビジネスモデルの構築も重要です。
これらを独立後に始めるのではなく、独立準備としてはやめに始めておくことが成功への鍵になります。
独立にあたり必要なもの
独立するということは、会社を起こすことです。
最初は自宅をオフィスにするという人も多いですが、それでも一つの会社として必要なものがあります。
- 事務所内の備品
- パソコンと周辺機器
- プリンターや複合機
- 名刺
- 通信系
- ホームページなどの開設、運営
これらを揃えるには、それなりの費用が必要です。
目に見えるモノの他にも、光熱費、通信費、家賃、ホームページ作成費用、デザイン費用などの費用もあります。
さらには看板や挨拶状なども手配しなければなりません。
ある程度の費用は用意しておく必要があります。
手続き・届け出
不動産鑑定士が独立するなら、必要な手続きがあります。
事務所の数によっても申請場所が異なるので注意が必要です。
- 都道府県をまたいで事務所を2ヶ所以上設置する場合は「国土交通大臣」
- 1ヶ所のみに設置する場合は「道府県知事」
各々への登録申請は必須なので、忘れないようにしましょう。
また個人事業主として開業する場合は、開業から1ヶ月以内に「開業届」を提出します。
提出先は事務所のある管轄の税務署です。
確定申告で青色申告を選ぶ場合は、青色申告承認申請書も一緒に提出しましょう。
仕事がない!不動産鑑定士が集客を成功させる方法とは?
Original update by:すしぱく
不動産鑑定士としてバリバリ働いて結果を残してきた人でも、独立したら収入が減ってしまったというパターンもあります。
実力があるからといってすぐに仕事を獲得できるわけではないのです。
とはいえ仕事を獲得して実績を残すことで、不動産鑑定士として認められることになるので、仕事を獲得するために営業をかける必要があります。
不動産鑑定士の仕事は目に見えて分かるものではないですし、比較できるものではありません。
顧客側から見ても、不動産鑑定士の仕事のすべてを理解している人は少ないでしょう。
そんな顧客が不動産鑑定士を選ぶうえで、目が行くのが「価格」です。
よく分からないけれど、同じことをしてもらうなら「できるだけ安い方がいい」と考える顧客もいます。
ところが価格で勝負してしまうと、その後も価格を下げるだけの価格競争に巻き込まれる恐れがあります。
どれだけ安値に出来るかがメインになるので、どれだけ仕事がとれても利益は低いままです。
ここで重要なのが顧客に不動産鑑定士としての価値をしっかりと伝えて、理解してもらうことです。
その上で価格に関係なく、あなたを指名してもらうべきなのです。
価格以外のポイントで「あなたにお願いしたい」と思ってもらわなければ効率が悪くなってしまいます。
あなたの価値を伝えるためにできることを、見ていきましょう。
立ち位置(ポジショニング)を明確にする
価格以外で勝負するなら顧客にあなたを選ぶ理由を明確に提示する必要があります。
これがポジショニングです。
言い換えれば、あなたの不動産鑑定士としての「強み」「売り」「他との違い」を明確にして、独自の場所を見つけるのです。
どんなポリシーを持っていて、どんな人の役に立てて、何をしているのか、これらを顧客に伝え続けていくことが大切です。
ポジショニングを明確にすることは、顧客があなたの価値を理解するヒントになります。
やがてそれは、あなたへの仕事の依頼へと繋がっていくのです。
価値を分かりやすい言葉で伝える
ポジショニングを掲示する際も、仕事内容について伝える際も、大切なのは顧客に分かりやすい言葉で伝えるということです。
仕事のこととなるとつい、難しい専門用語を使いたくなりますが、顧客側に立てば聞いたこともない専門用語を理解できるはずがありません。
顧客を獲得するためには、顧客に見合った言葉が必要です。
例えば自己紹介をする場合に
「不動産鑑定士の○○です。私の趣味は…」
こんな出だしでは、あなたの価値は伝わりません。
あなたの人柄を伝えるつもりかもしれませんが、それは話しているあなたを見ていれば伝わるものです。
ここでは言葉にしないと伝わらないことを伝えましょう。
自分がどのような不動産鑑定士で、他と何が違うのかという部分を分かりやすく話してみてください。
不動産鑑定士という仕事を知らない人でも分かるように、噛み砕いて話すことで、相手は徐々にあなたを信用してきます。
そこから顧客の獲得を目指すのが1番の近道です。
まとめ
いかがでしたか?
不動産鑑定士として独立すると、定年がないので好きなだけ働くことができる、働き方によっては年収アップを目指せるというメリットがあります。
一方で独立しても顧客を獲得できずに、「仕事がなくなってしまう」ケースも考えられます。
その原因は、不動産鑑定士にはコミュニケーションが苦手な人が多く、顧客獲得に苦戦しているからです。
不動産鑑定士として独立すると決めたのであれば、自分で営業するスキル、経営するスキル、そしてコミュニケーションスキルを高めて人脈を増やしておきましょう。
コミュニティや交流会に積極的に参加するのもおすすめです。
不動産鑑定士としての独立が成功するかは、どれだけ集客できるかにかかっているのです。