成功事例から学ぶビジネスアイデアの考え方!失敗する発想とは?

自分で起業してビジネスを成功させるためのアイデアってどこからくるの?
失敗してしまう発想があるって本当?
会社員として安定な収入を得るのは悪いことではありませんが、頭のどこかで自分でビジネスを成功させたいという夢を持っている人は少なくありません。
現代は商品も情報も溢れている状態なので、ただビジネスを始めれば稼げるということはありません。
ビジネスを成功させるには、まだ世に出ていないビジネススタイルやアイデアを形にしていく必要があります。
では、そのビジネスアイデアはどのように考えていけば良いのでしょうか。
ここではビジネスアイデアの考え方を成功例を踏まえて、見ていきましょう。
また、成功の裏には失敗するビジネスもあるので、失敗してしまう発想の特徴もご紹介します。
目次
成功事例から学ぶビジネスアイデアの考え方とは?
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世の中には後から出てきたビジネスなのに、成功をおさめているビジネスがいくつもあります。
そして今現在も、新たなビジネスを展開しようと、ビジネスアイデアを考えている人もいるでしょう。
例えば、こんな成功例があります。
「価格ドットコム」
秋葉原などの電気街を回らなければ比較できない、IT関連機器の価格を、インターネット上で比較できるサイト。
現在は企業に登録してもらい、さらなる拡大を目指しています
「キューピーネット」
10分1000円で散髪するサービス。シャンプーやブローなど余計な工程を省いて「髪を切りたいだけ」「早く切って欲しい」というニーズに応えた時間とコストをカットしたサービスです。
「楽天」
アメリカで広がっていた「ショッピングモール」を日本に持ってきて展開。それを日本風にアレンジしてより利用しやすいサービスになっています。
こういった成功アイデアの共通点は「ありそうでなかったサービス」です。
またユーザーのニーズに応えるために何ができるのか、を常に考えています。
ではこういったビジネスアイデアはどのように考えれば良いのでしょうか。
得意な事・好きな事である
ビジネスアイデアを考える中で、最も効果的なのが「自分が得意な事・好きな事」からビジネスアイデアを生み出すことです。
得意な事であれば途中で投げ出す確率が低くなりますし、得意な分野に関して事業を起こす場合、ある程度の知識がある段階から始められます。
ゼロからのスタートよりも入りやすく、挫折しにくいのがメリットです。
まずは自分の得意な事、好きな事を整理して、その中からビジネスに繋がるものを探してみましょう。
チャレンジしてみたい事である
得意な事・好きなことが実現不可能だった場合は、「やってみたいこと」「チャレンジしたいこと」に着目してみましょう。
この場合も比較的に短時間でアイデアを思いつくことができます。
また自分でチャレンジしたいことなので、探究心も刺激されて具体的に考えることができます。
さらにそのビジネスアイデアを実行する際も、高いモチベーションを維持することができるでしょう。
チャレンジしたいことからビジネスアイデアを考えるのも、良い方法です。
自分や周りの人が困っていることである
「もっと簡単にできたらいいのに」「こんなことで困っている」といった自分が困っていることをヒントに、新しい商品やサービスを作りだすのもおすすめです。
自分で困っていることは、おそらく自分以外の人も困っている可能性が高いです。
何故、困っているのか、どうすれば解消できるのかを書きだして、そこに繋がるサービスを考えてみましょう。
同様に家族や友達が困っていることから、サービスを考えるのもおすすめです。
周りの人の声に耳を傾けたり、何げない会話の中には、たくさんのヒントが隠れています。
しかし何も考えずに会話しているだけでは、そこにビジネスチャンスがあることに気づくことができません。
普段からアンテナを立てておくことで、周りの声から画期的なアイデアが浮かび、それによって周りの人の困りごとを解決できれば、社会的にも成功をおさめられるでしょう。
お金が稼げることである
ちょっと意外に思うかもしれませんが、そのアイデアでお金が稼げるかはとても重要です。
例えビジネスアイデアが優れたものであったとしても、お金を生み出せなければただのボランティアです。
ビジネスの目的は、お金を生み出す、利益を出すことです。
ですからビジネスアイデアを考える段階で、これでお金を生み出すことができるかを考えるのはとても大切なことなのです。
ビジネスアイデアを考える時のお助けツールとは?
ビジネスアイデアを考える時に、ただ頭の中で思い悩むだけでは、なかなか実現しません。
多くの場合、実践的なアイデアを発想するためのツールを活用します。
そのアイデア発想法は様々ですが、誰でもすぐにできて有益なものをご紹介します。
カラーバス
カラーバスとは色に着目してアイデアを誘発するツールです。
例えば毎朝家を出る前に、1つだけ色を決めます。
そして街中やオフィスで決めた色に常に注意を向けるというものです。
これは色以外にも「形状」「音」などで行っても効果があります。
これによっていつもは別々のものとして認識していたもの同士を、色・形・音という共通点で括ることができます。
結果、思いつかないような意外な組み合わせを見つけて、そこからアイデアが発生していくのです。
具体的にビジネスに繋げるのであれば、「広告」や「お店」に注目してみましょう。
広告を見る度に「この企業はどんなビジネスを行っているか」「そのビジネスはどんな要素の組み合わせか」「複数の広告のビジネスを組み合わせて新しいアイデアを生み出せないか」といった点を考えるようにしましょう。
マインドマップ
マインドマップは頭の中で考えていること、起きていることを目に見えるようにする思考ツールです。
1枚の白い紙、好きなペンを用意します。
紙の中心にテーマを書いたら、そこから放射状に関連する単語を書いていきます。
書く時のポイントは順序を守り、文章ではなく単語で書いていくことです。
文章で書いてしまうと発想を狭めて自由な思考の妨げになります。
これによって様々な要素の組み合わせを作りだすことができるので、新しいアイデアが生まれてきます。
また頭の中を外に出して整理することができるので、更に新しいアイデアを考えることにも繋がります。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストはアイデアを生み出すための要素の組み合わせに関する、基本パターンを網羅したリストです。
その項目は全部で9つあります。
①転用…他に使い道はないか?
②応用…他からアイデアを借りられないか?
③変更…変えてみたらどうか?
④拡大…大きくしてみたらどうか?
⑤縮小…小さくしてみたらどうか?
⑥代用…他のもので代用できないか?
⑦置換…入れ替えてみたらどうか?
⑧逆転…逆にしてみたらどうか?
⑨結合…組み合わせてみたらどうか?
思いついたアイデアや、浮かんだ単語などを、この9つの視点で考えることで、思考が広がりアイデアが生まれやすくなります。
まさにビジネスアイデアを考えるのに役立つツールといえるでしょう。
失敗するビジネスアイデアの発想とは?
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成功するビジネスアイデアがある一方で、失敗するビジネスアイデアを生み出す発想というものがあります。
失敗するビジネスアイデアにはどんな特徴があるのでしょうか。
勝手に売れるという勘違い
突飛押しもない奇抜なアイデアや面白いビジネスアイデアが浮かんだ時、多くの人が大きな勘違いをします。
それは「このアイデアはまだ誰もやっていないから、勝手に売れる」という発想です。
この発想のまま起業したところで、多くの人は失敗します。
確かに誰もやっていないアイデアであれば、売れる可能性があります。
しかし「勝手に売れる」というのは間違いです。
その商品やサービスが認識されなければもちろん売れませんし、本当にユーザーにニーズがあるのか調べもせずに起業するのは危険でしょう。
ビジネスで成功するのは、そんな甘い世界ではないのです。
アイデアにこだわりすぎる
起業してビジネスと継続させることは、かなりの困難を極めます。
初めから上手くいく人はいませんし、中にはスタートは良かったものの徐々に落ちていく人もいます。
どんな困難が立ちはだかろうとも、継続して仮説、検証、分析、行動を続けられるかどうかが重要なのです。
多くの場合、アイデアにこだわった起業は売れなかった場合にすぐに諦めてしまう傾向にあります。
実際はアイデアを重要視する必要はなく、極論、仮説・検証・分析・行動を継続して回すことができれば、どんなモノやサービスでも売ることが可能です。
アイデアにこだわりすぎる発想は、壁にぶつかった時にそれ以上進めずに失敗してしまうのです。
成功するビジネスアイデアのポイントとは?
成功するビジネスアイデアとは、社会や顧客が抱える課題やニーズを解決することです。
そんなアイデアを生み出すためのポイントを見ていきましょう。
①意識して情報を集め、常に考え続ける
新しいアイデアを思いつくためには、ただ机に向かって思い悩むだけでは不可能です。
まずは問題意識を持って、情報をできるだけたくさんの情報を集めることが必要です。
不特定多数の情報を集めるよりも、テーマを絞っておくことでよりその部分に特化した情報が入りやすくなりますし、アイデアを生み出す要素が素通りしてしまうのを防ぐことができます。
そうやって集めた情報を整理しながら、アイデアが思いつくまで常に考え続けましょう。
問題意識を持って考え続けるというのは、決して楽な作業ではありません。
多くの場合、いつもモヤモヤと混沌とした状態になるでしょう。
しかしフラストレーションが溜まるくらいにたくさんの情報をインプットするからこそ、より良いアイデアを生む出す土台になるのです。
②情報を整理して書き留める
たくさんの情報をインプットし続けると、さすがに許容量をオーバーしてしまいます。
オーバーヒートした脳で新しいアイデアを考えようとしても、上手くいかないでしょう。
そこでインプットした情報を外に出すことで整理していきます。
多くの場合、紙やパソコンなどに書きだすことになるでしょう。
目に見えるようにすることで、視点を変えて見直してみたり、グループごとに整理することができ、そこから更なるアイデアを生み出す準備ができるのです。
情報を整理する方法には「ブレインストーミング」「マインドマップ」「フレームワーク」などがあります。
インプットした情報をアウトプットして整理するという工程を繰り返すとで、思いもよらないアイデアが浮かぶ可能性があります。
③リラックスする
情報をインプットして、さらにアウトプットして見える化できたら、今度はひらめきが起こりやすい環境を作ります。
具体的には脳がリラックスできる状態にしたり、普段とは違う環境に身を置くことで、アイデアが浮かびやすくなります。
よく入浴している時や一息ついてコーヒーを飲んでいる時に、新しい発想やアイデアが浮かぶという経験はないでしょうか。
多くの成功者には、それぞれにアイデアをひらめきやすいシチュエーションがあるといいます。
このように創造力を高める環境を自分で設定することで、アイデアが浮かびやすくなるのです。
まとめ
いかがでしたか?
成功するビジネスアイデアとは、ありそうでなかったものであり、新しいものを生み出すというよりも、現在あるビジネスからさらに発想を広げて形にしていくことです。
アイデアを考えるためのヒントとしては、まず「得意な事」や「チャレンジしてみたい事」を軸に考えるといいでしょう。
さらに「自分の困りごと」「周りの人の困りごと」を解決できるアイデアに繋がれば、さらに良い方向に進みます。
アイデアを生み出すためには、テーマに沿った情報を集めて、それを整理していくことから始めましょう。
インプットしたものをアウトプットして整理し、それを組み合わせたり、入れ替えたり、代用したりしながら、更なるひらめきを生み出していくのです。
そのためには常に問題意識を持って考え続けることが重要なのです。