ブランディングとは?個人でブランディングするには?

ブランディングの本当の意味って?
個人でもできるって本当?
ブランディングという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
雑誌やメディアでは聞いたことがあっても、本来の意味を理解している人は少ないようです。
ブランディングを難しく考える必要はありませんが、意味を理解しないで使うのは注意が必要です。
ここではブランディングとは何なのか、という部分を中心に基本知識をつけていきましょう。
ブランディングの効果やメリット、そして個人でブランディングする方法なども見ていきます。
ブランディングを知らない方でも分かるよう紹介していきます。
目次
ブランディングとは?
ブランディングとは「ブランド」を形成するために必要な、様々な行動を指す言葉です。
誰にでも「好きなブランド」というものが存在するとは思いますが、ブランドとはそもそも何なのでしょうか。
ブランドはその商品を周りにある不特定多数の類似した商品から区別するための要素です。
商品のデザイン、シンボルマーク、商標、名称、ロゴ、キャッチフレーズなど、様々な要素を組み合わせてブランドを形にしていきます。
そうして形にしたブランドを消費者に認識させて、市場における商人のポジションを明確化する、これがブランディングになります。
高価なものでは「シャネル」や「ルイ・ヴィトン」など憧れのブランドはいくつもありますし、身近なものでも「スターバックスコーヒー」や「マクドナルド」などもブランディングされた結果ですね。
「○○といえばあのブランド」というように、消費者に浸透させていくのがブランディングという活動の目的です。
ブランディングの要素としてあげられるのは「消費者側の価値の問題」です。
消費者にとって1番重要なのは実利価値であると言われていますが、もっと感覚的な部分でもブランドの好き嫌いを判定しています。
人間という感情や感性を持った生き物である以上、自分の感性に合うか、合わないかでブランドを選択するのです。
また、人は「後ろ向きな気分」よりも「前向きな気分」でいたいと考えるものです。
前向きな気分が得られるときには、喜びや嬉しさを感じることができます。
そこでブランドにも体験価値を考える上で、「情緒価値」という部分に注目されるようになりました。
前向きな気分でいられるものか否か、消費者はこのような判断基準でブランドを選ぶ傾向にあるといえます。
ブランディングの効果やメリットとは?
ブランディングという活動の中でのメリット、効果を見ていきましょう。
多くのブランドは効果がありメリットを感じているから、次々と新しいブランドが生まれていくのです。
探索コストの低減
その商品のブランドが確立して消費者に浸透すれば、そのブランドの特徴などの情報も得ることになります。
そうなれば製品やサービスについて、時間を使って調べたり、労力を使って検討する必要がなくなります。
毎回一から情報を得なければいけない場合に比べて、探索コストを抑えることができます。
価値の獲得
使い勝手の良いブランドを見つければ、消費者の「機能的価値」は満たされます。
そこには情緒的価値も一緒に得ることができるのです。
例えば使い勝手の良い人気のブランドバックを購入したとしましょう。
消費者は耐久性、使いやすさ、軽さなどの機能的価値を得ることができますが、その他に「見た目に美しい」「注目される」「品格がある」など、「情緒的価値」を得ることにも繋がります。
自己イメージの投影
ある特定のブランドを購入したり、使用することで、消費者がそのブランドに抱いているイメージと自分自身を重ねあわせるようになります。
洗練されたイメージのブランドを身につければ、あなた自身も「洗練された人」というイメージを重ねあわせます。
その結果、自分自身がどのようなタイプの人間なのか、どのようなタイプの人間になりたいのかを他者に伝えることができるのです。
競合商品・サービスとの差別化
ブランドを形にしたり、さらに磨きをかけていくことで、他社製品との差別化を図ることができます。
似通った商品がある中で、「これはあそこのブランド」という結びつきを確立させれば、消費者の購入意欲をアップさせることができます。
また差別化を成功させることで、満足した顧客が再購買してくれる可能性も高くなります。
個人でブランディングするには?
ブランディングは企業だけでなく、個人でも活動していくことが可能です。
個人でブランディングをする場合には、いくつかの手順を踏んでいきましょう。
セルフブランディングの考え方
第一に自分のどの部分をブランディングしていくか決めます。
これまでの仕事、趣味の中で誰かにとって有益な情報が必ずあるはずです。
自分にとっては「当たり前」でも、第三者にとっては「価値があるもの」である可能性があります。
あなたが最大限に役に立てることを探して、その道の専門家として認知されるようになりましょう。
第二にブランディングを行う目的を決めましょう。
集客した上でビジネスに発展させるのか、趣味のコミュニティを作るのか、など目指すものによって必要は行動は変わってきます。
目的が途中でブレてしまうと、それまで積み重ねたものが無駄になってしまうので、行動を起こす前に決めておきましょう。
第三に、どういった対象に向けてブランディングを行うかを決めましょう。
目的と同じようにターゲットを決めることはブランドの方向を決めることに繋がります。
また、ターゲットによってはブランド化が可能か否かまで影響してきます。
最初に制限を決めるのではなく、あなたの中にあるすべての可能性を洗いだしてみましょう。
そこから徐々に絞ることで、思わぬ価値を掘り起こすキッカケになるかもしれません。
セルフブランディングの方法
ブランディングを行う上で有力な手段は「ブログ」や「SNS」です。
ターゲットやブランドの方向性を決めたら、ターゲットに有益な情報をブログで発信していくのです。
最初は毎日のように更新していけば、ユーザーの信頼を集めることができます。
そこから拡散や更新報告のためにSNSを組み合わせて活用するのです。
その際に注意したいのは、ブログとSNSでバラバラの設定をしないことです。
名前やロゴはもちろんのこと、サイトの持つ雰囲気や情報の「一貫性」という部分も重要です。
文章の書き方やイメージも同じものにして、主張にも一貫性を持たせないと信頼されません。
意見を述べる時には、どちらの立場化を明確にした上で、賛同してくれる人を集めた方がブランディングには向いています。
八方美人は嫌われる元になるので、やめましょう。
失敗しないコツ
ブログやSNSで見込み客に必要な情報、有益な情報を続けていけば、じきにその道の専門家という目で見られるようになります。
誰かから聞いた知識や、嘘半分の知識では難しいですが、誠意を込めて丁寧に伝えてきたことであれば、必ず顧客の中に積み重なっていきます。
その結果「これを頼むならあなたしかいない!」と思ってもらえるようになるのです。
ここまでいけば、ブランディングの成果が見られるようになり、自分を一生懸命に売り込まなくても、あなたの提供しているサービスを購入してもらえるようになります。
自分を過度に売り込まず、でもしっかり知ってもらう流れを作ること、これがブランディングの力なのです。
まとめ
いかがでしたか?
ブランディングとは「ブランド」を形成するために必要な、様々な行動を指します。
ブランディングに成功することで、「探索コストの低減」「自己イメージの投影」「競合商品・サービスとの差別化」といった様々なメリットを得ることができます。
企業だけでなく個人でのブランディングも可能です。
最初にターゲットを決めること、あなたのブランドになりうるものを洗い出すこと、ブランディングの目的を明確にしておきましょう。
その後はブログやSNSを駆使して、消費者に信用される地位を獲得して、その道の専門家になるのです。
自分を過度に売り込まず、しっかり知ってもらう流れを構築していくことが、ブランディングの力となります。